雨水・啓蟄(うすい・けいちつ)

2019年03月【第101号】

 まだまだ日差しは弱いものの暦の上ではもう春。庭先では梅の木が小さな紅白の花をつけ、春の訪れが近いことを知らせてくれる。
 2月19日頃は二十四節気で「雨水」。空から降る雪が雨に変わり、氷が溶けて水になるという意味を持つ。昔から農耕の準備を始める目安ともされてきた。この頃に吹く強い風を“春一番”といい、寒い日と暖かな日を繰り返しながら、季節は徐々に春へと向かっていく。
 3月3日はひな祭り。上巳(じょうし)の節句と呼ばれるこの日は邪気に見舞われやすい日とされていた。平安時代の貴族たちが災いを紙人形に託して川に流す「流し雛」を行っていたことから、それが発展し、ひな人形を飾って女の子の厄除けと成長を願う現在のような行事が生まれた。

 3月6日頃は二十四節気で「啓蟄」。寒さが和らぎ、虫や動物が巣穴から這い出す頃を意味している。草木も芽吹きの時季を迎える。土の香り漂う山菜など、身体を元気にしてくれる旬の味覚を味わおう。