
日本橋案内所の外国人コンシェルジュが、海外の視点で日本橋のおすすめスポットをご紹介するコーナー。 今月は、日本橋小伝馬町をヴァレンティーナ(イタリア出身)がご紹介。現在はオフィスが多い地域だが、江戸時代には繊維問屋や小物問屋が建ち並んでいたエリアだ。まずは、 1673年(寛文13年)創業の和紙専門店である「川島紙店」へ。襖紙から日用品まで、上質な和紙を使った製品を販売している。和紙が燃えてなくならないように加工し焼成した陶器など、和紙を使った珍しい商品が並ぶ。ほかにも、フランスの金箔技法"ギルディング"で装飾を施した和紙のアクセサリーなど、モダンでおしゃれなアイテムも。「着物にも合うデザインが素敵ですね」とヴァレンティーナ。そのあと、江戸通りを一本北に入った場所にある「十思スクエア別館」へ。
ここには、かつてこの場所にあった「小伝馬町牢屋敷展示館」が併設されており、当時の牢屋敷の模型が展示されている。同じビルの2階には、街の人々に親しまれる銭湯「十思湯」、建物の隣には300年以上前から存在する鐘が印象的な「十思公園」があり、人々の憩いの場となっている。
小伝馬町散策のラストは、大きなハンバーガーが人気の「Jack37Burger」へ。インドネシアのサンバルソースがアクセントになった、店主イチオシの『Jackバーガー』は、ジューシーな肉とピリ辛ソースがやみつきになる一品。隠れたグルメスポットでもある小伝馬町へ、ぜひ足を運んでみて。
江戸幕府が牢屋敷を置いたことで知られる。町名は、名主・宮辺又四郎が伝馬役を司ったことに由来する。大伝馬町に対して馬の数が少なかったことから小伝馬町と呼ばれるようになった。