小満(しょうまん)・芒種(ぼうしゅ)

2016年06月【第68号】
  • Illustration by Kazuhiro Nonaka

 5月20日頃は二十四節気で「小満」。万物が少しずつ成長し、実をつけ始める頃を意味している。秋に撒いた麦の穂が実り、刈り入れの時季、すなわち“収穫の秋”を迎えることから“麦秋”とも呼ばれている。また、この頃に降る雨を“麦雨(ばくう)”という。

 6月に入ると衣替えの季節。その歴史は古く、平安時代の宮中では旧暦4月と10月の朔日(1日)を衣替えの日として定め、衣服のみならず室内の調度も変えるしきたりがあったという。

 6月5日頃は二十四節気で「芒種」。芒(のぎ)とは、稲や麦などイネ科の植物の穂先についている針状のもののことで、“芒種”とは芒のある穀物の種や苗を植える季節を意味している。現在とは違い、昔の田植えはこの時季に行われていた。

 この頃になると、夏の気配を感じるようになり、徐々に蒸し暑さも増してくる。梅の実が薄黄色に色づき、梅雨入りもまもなくだ。お気に入りの傘やレインブーツを見つけて、心晴れやかに過ごしたい。