処暑(しょしょ)・白露(はくろ)

2014年09月【第47号】

 お盆休みも終わり、子どもたちは残り少ない夏休みを数え始める頃。大人たちは気持ちを新たに、秋に向けて仕事に気合いを入れたい時期だ。

 8月23日頃は二十四節気で「処暑」。日中はまだ蒸し暑いものの、そろそろ朝夕の風に涼しさを感じるようになっていく。山間部では一斉に赤とんぼが飛び始める。一方で台風が起きやすい時期でもあることから、常に気象の変化に気をつけ、万全の心構えをしておきたい。

 9月8日頃は二十四節気で「白露」。白露とは、大気が冷えて露を結ぶことを意味している。残暑が少しずつ和らぎ、秋の足音が日に日に近づいてくる。この頃は、さまざまな果物が店先に並ぶ。とくに品種の多いぶどうは8月から10月まで長く楽しめる。新鮮なぶどうの甘みは体に吸収されやすく、疲れを癒やしてくれる働きがあるという。厳しい暑さで弱った体などに最適だ。

 同じく9月8日は“中秋の名月”。秋の七草や団子をお供えし、実りの秋を感謝しながら美しい満月を愛でたい。秋の七草は、萩、すすき、葛、なでしこ、おみなえし、藤袴、桔梗。中でも、万葉集で多く詠まれている萩は、桜と並んで古くから日本人に愛されてきた花。庭先で風にそよぐ萩の小さな花弁は、私たちに本格的な秋の訪れを教えてくれる。夜には虫の音も聞こえ始める。