処暑(しょしょ)・白露(はくろ)

2013年09月【第35号】

 お盆が過ぎると、多くのオフィスで夏休み期間が終わり、そろそろ秋の装いも気になり始める。ここ数年は残暑が長引く傾向にあるため、涼しい素材でありながらも秋らしい色味の服や小物づかいで季節を先取りしたい。

 8月23日頃は二十四節気で「処暑」。朝の風や夜の虫の声に秋の気配が漂い出し、暑さも少しやわらいで、山間部では赤とんぼを見かけるようになる。

 8月から10月に旬を迎えるぶどうは、いまが食べ頃だ。ぶどうの甘みは体への吸収もよく、夏の疲れを癒やすのにも適しているとか。江戸時代に日本に入り、当初は薬用とされていたイチジクも美味しさを増す。

 9月1日頃は立春から数えて“二百十日(にひゃくとおか)”。雑節にあたり、台風襲来の特異日とされている。近年は降水量も増えているので傘を常備しつつ、天気予報に充分に注意して過ごしたい。

 9月7日頃は「白露」。大気が冷えてきて露を結ぶ頃を意味している。太陽が離れるため空が高くなり、秋らしい雲が漂い出す。旬の草花といえば“秋の七草”。萩、尾花(すすき)、葛、撫子、女郎花、藤袴、桔梗。とりわけ萩は万葉集でもっとも歌われており、秋を象徴する花だ。しだれた枝に咲く小さな花は、けなげな情感を漂わせる。9月19日頃の“十五夜”は、別名“中秋の名月”といい、収穫を祝う団子や芋類とともに、萩の花やすすきを供える風習がある。