小雪(しょうせつ)・大雪(たいせつ)

2012年12月【第26号】

 頬に当たる風が冷たくなる季節。年の瀬を控え、仕事にプライベートにと日常生活は慌ただしさを増す。そろそろ来年の手帳やカレンダーを買い揃え、年賀状の準備を始めたいところ。

11月22日頃は二十四節気で「小雪(しょうせつ)」。寒さが進んで雪が降り始めるが、まだそう多くは降っていないことを意味している。北国では山の頂きが白銀で輝き始める。落葉樹が北風とともに、木の葉を落とす。

 その頃、全国の神社で収穫されたばかりの穀物を神前にお供えし、一年の恵みに感謝する“新嘗祭(にいなめさい)”が斎行される。日本橋では11月28日(水)に小網神社で「どぶろく祭」として執り行われ、参拝者に新穀で作ったどぶろくがふるまわれる。

 12月7日頃は「大雪(たいせつ)」。立冬から数えて、およそ30日頃のことをいう。この頃になると山の峰はほとんど雪に覆われ、熊をはじめとする動物たちは冬ごもりを始める。冬将軍の到来も間近で、日本海側では時として大雪になることもある。積雪の多い地方では、積もった雪の重みで枝が折れないよう、傘を広げたような形の“雪吊り”をし、本格的な冬の訪れに備える。

 12月は大切な人と集まる機会も多い。特集ページでは日本橋の鍋ものの名店をご紹介。温かな鍋をみんなで囲めば、心が和み会話もはずむ。いまも昔も変わらない、日本の大切な情景だ。