霜降(そうこう)・立冬(りっとう)

2012年11月【第25号】

 秋がいちだんと深まる頃。山間部では楓や白樺、ナナカマドなどの紅葉が見頃を迎える。街では冬支度を始める前のひととき、重ね着のアレンジなどでお洒落を存分に楽しめる季節だ。朝晩の空気が澄み、気候も穏やかなので、おのずと集中力も高まる。仕事はもちろんのこと、趣味や習いごとに打ち込んでみるのもいいだろう。

 10月23日頃は二十四節気で「霜降(そうこう)」。早朝など所によっては霜が降り、晩秋の趣きが色濃くなっていく。ふいに強い雨が降ってはさっと青空が広がる“時雨(しぐれ)”が多くなるのもこの時期だ。古くから多くの歌に描かれてきた時雨は、秋の終わりを告げる空模様のひとつ。関東や近畿地方では、そろそろ“木枯らし1号”の声も聞こえてくる。

 11月7日頃は、冬に向かう最初の節である「立冬(りっとう)」。太陽の光が弱まり、日足も短くなってきて、冬の到来を感じさせる。北国では初冠雪も見られるようになる。大地に氷が張る一方で、菊の花の香りや山茶花、水仙の可憐な花々が季節に彩りを添える。食卓では、そろそろ温かな鍋物が恋しくなる頃。

 日本橋七福神の大黒神として崇敬を集めている松島神社では、11月8日(木)と20日(火)に「酉の市」が開催される。“かっこめ”と呼ばれる縁起熊手は、福や運を“掻き込む”ことからついているとか。ぜひ足を運んで、来年の開運招福をかっこもう。