大寒(だいかん)・立春(りっしゅん)

2012年02月【第16号】

 1月20日頃から節分までは、二十四節気を締めくくる「大寒」。一年のうちでいちばん寒さが厳しく、年間の最低気温が観測されるのも大寒の頃だ。布団やこたつから出るのにも相当の勇気がいるこの時期に、武道や芸事では、主に精神の鍛錬を目的として寒稽古を行う。また、凍り豆腐や寒天、酒、味噌など、寒気を利用した食を仕込む時期にもあたる。

 2月3日、季節の分かれ目「節分」には、水天宮をはじめとする多くの神社で「節分祭」が執り行われる。「鬼は外!福は内!」。年男年女を中心に、境内で賑やかに行われる豆まきは、れっきとした厄払い。

 豆まきがすんだら、自分の年齢よりもひとつ多く豆を食べ、一年の無病息災をお祈りしよう。
 翌2月4日からは、二十四節気のはじまりの節気である「立春」。梅のつぼみが膨らみはじめ、九州など暖かい地方では、その開花も聞かれる。また、立春から春分の間に吹く南寄りの強い風を春一番と呼ぶ。朝晩の息はまだ白く、マフラーや手袋の欠かせない時期だが、ぽつぽつと届く春の便りで、体も心も徐々に春色に染められていくことだろう。

 旧暦では立春を一年のはじまりと考えていた。そんな立春のめでたい朝に搾られた日本酒が飲める「立春朝搾り」。杯を傾けながら、新しい春の訪れをお祝いし、時節を味わうのもよい。時節を嗜む食について、詳しくは巻頭特集で。