時代を経ても色あせないオーダメイド眼鏡 村田眼鏡舗

2011年06月【第8号】
  • 明治初期デザインの鼈甲(べっこう)を用いた丸眼鏡は336,000円

  • 鼈甲のチェーンをあわせて。16,800円

  • クラシカルで上品なフレームは、昭和初期のデザイン。手になじむ木製ケース付き。 合金タイプ126,000円

京都で御所の御用を務めていた鏡師が、徳川幕府より元和元年(1615年)に請われて江戸へ。それから代々将軍家の御用を務めるようになる。しかし幕末には鏡師を廃業、進取の気象に富んだ十一代目・村田長兵衛は、眼鏡の製作技術を本格的に学び、明治5年(1872年)に店を構える。それが日本初の眼鏡専門店「村田眼鏡舗」だ。

 この先見の明あふれた商いは、大いに評判を呼び、初代内閣総理大臣・伊藤博文、文豪・夏目漱石や島崎藤村など錚々たる人物が店に足を運んだ。また開業以来、今に至るまで皇室の御用も務めている。

クラシカルなのにモダン、シンプルなのに存在感をはなつ眼鏡は、そのどれもが初期モデルとほぼ変わらぬデザインという。時代を経ても色あせないオーダメイド眼鏡は、注文から納品まで早くて2カ月、半年にわたるものも多い。熟練職人が手掛ける眼鏡は、代々の贔屓筋のみならず、最近ではデザインフリークの若者たちからも注目されている。

 いつの日かあつらえたい、一生ものの一本だ。

DATA
店名 村田眼鏡舗
住所 東京都中央区日本橋室町3-3-3
03-3241-1913
営業時間 10:00~19:00(土・日曜~18:00)  祝日休
URL http://www.murata-gankyoho.co.jp

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