秋分・寒露

2018年10月【第96号】
  • illustration danny

 9月も半ばを過ぎると、少しずつ秋の気配が濃くなっていく。朝晩の風に涼やかさを感じるようになり、木の実や夕日を思わせる落ち着いた色合いの服や小物でおしゃれを楽しみたくなる頃。
 9月23日頃は二十四節気で「秋分」。春分と同じく、昼夜の長さが同じになる日とされている。この日を境にして次第に日が短くなり、秋はさらに深まっていく。この日は彼岸の中日にもあたり、先祖の墓参りをする風習がある。また古くから農事の意味合いも込められており、収穫を祝い、自然の恵みに感謝する行事が各地で執り行われる。

 10月8日頃は二十四節気で「寒露」。しとしとと降り続く秋の長雨が終わり、草木に冷たい露が宿り始めることを意味している。大気が澄み渡ることから、高いところにある雲まで見渡せ、空が高く感じられる。夜には月も一層明るさを増す。この時季、街中を歩いていると、ふと金木犀の香りに気づくことがある。北国から順に、紅葉も見頃を迎える。