日本橋エリアの誕生は、江戸幕府開府の際、江戸城を中心に造成した“町人地”がはじまりといわれています。地域のシンボルである「日本橋」も、1603年(慶長8年)、江戸幕府開府と同時に完成。1604年(慶長9年)に五街道の起点としてさだめられ、やがて各地から訪れる人々や物産で、街は大いに賑わいます。通りの両側には、大型商店「三井越後屋呉服店(のちの三越)」や「白木屋(のちの東急百貨店)」をはじめ、堂々とした構えの店が次々と軒をつらね、日本橋は日本経済の中心として発展していきました。

※「熈代勝覧」複製絵巻は三越前駅地下コンコースに常設
経済・商業・金融・物流・娯楽の中心地として栄えた日本橋




五街道、“水の道”、路地で形成された街など……。
次項では、「道」をキーワードに、日本橋の発展の様子をご紹介します。