日本人は古来より、はかなく移りゆく季節を大切に味わってきました。食や衣服、さまざまな行事を通して自然を敬い、慈しみながら、暮らしの中に取り込んできたのです。1月の終わりから2月の始めは、二十四節気で冬から春への移り変わりのとき。一年で最も寒い時節「大寒」から、季節の節目を意味する「節分」を経て、新しい年の幕開けである「立春」へと向かいます。春の足音はまだまだ遠くても、小さな景色の変化に心を留めながら暮らすそんな古きよき日本人の生き方を、ぜひともお手本にしたいもの。日本橋なら、季節を愛でるに相応しい逸品たちに出会えます。
江戸名物「ねぎま鍋」が食べられる店として有名な「よし梅」。店内に足を踏み入れれば、都会の喧騒が遠のき、落ち着いた空間が広がる。そんな名店で楽しむ、知る人ぞ知るおひるのメニューをご紹介。
明治10年代後半から続く老舗の寿司屋「京すし」の4代目主人であり、"江戸町火消錦絵師"として知られる岡田親氏。ジャズ・ベーシストの故レイ・ブラウン氏のCDジャケットや、直木賞作家・山本一力氏の『まとい大名』の表紙を手掛けるなど、各界の著名人にファンも多い。
自然とのつながりを大切に、季節の変化を意識する中で生まれた、江戸時代の暮らしの知恵。それらを現代に活かし、人と自然にやさしいエコなライフスタイルを提案していきます。
明治神宮の御用をはじめ、真言宗豊山派・總本山長谷寺、大本山護国寺の御用達でもある、お香専門店「日本橋 千歳」の鈴木堯聖氏。元は数百の香料を扱う調香師であった鈴木氏が、御家流香道宗家の直門とあいなったエピソードをはじめ、香道の世界でいう"香りの聞き方"について語ってもらった。