ぷりぷり牡蠣も選べる、あったか土鍋ぞうすい よし梅 人形町本店

2012年02月【第16号】
  • おひるの人気メニュー「ぞうすい」1,000円。丁寧にとった鰹のすっきりとした出汁に、ごはん、かき卵、しいたけ、ニラ。具は冬季限定で「海老・鴨・帆立・牡蠣」の4種類から選べる(2人前からは3種ミックスもできる)。写真は2人前。「海老・鴨・牡蠣」の3種ミックス。れんげに乗ってくるうぼしは、お好みのタイミングでどうぞ。

  • 緋毛氈(ひもうせん)の腰掛けが似合う玄関口は、昔、芸者の置屋だった場所だとか。店名になぞらえて梅の木で染めた薄紅色の暖簾をくぐり店内へ。

  • 板前さんの手仕事を見ながら、白木の一枚板のカウンター席でおひるをいただける贅沢なしつらえ。

  • 夜に通されるお座敷は、どこも趣深く、特に掘りごたつの部屋は、ゆったりと足を伸ばしてくつろげるため、つい長居してしまう。

江戸名物「ねぎま鍋」が食べられる店として有名な「よし梅」。戦災をまぬがれて建つ人形町本店は、小路のような敷石が続く玄関口から古きよき時代の情緒たっぷり。店内に足を踏み入れれば、都会の喧騒が遠のき、落ち着いた空間が広がる。そんな名店で楽しむ、知る人ぞ知るおひるのメニューをご紹介。

 昭和2年(1927年)創業。下町情緒と江戸料理をいまに伝える「よし梅」。江戸の昔、淡白な味を好んだ江戸っ子は、まぐろの赤身ばかりを食し、今では考えられないことだが、トロは捨てていたとか。安く手に入るトロにさっと火を通し、ねぎや白菜などの野菜と一緒にさっぱり食べられるようにしたのが、下町庶民の家庭の味「ねぎま鍋」の起こりだ。この「ねぎま鍋」、よし梅では夜ばかりでなく、ランチも予約をすれば食べられる。

 今回ご紹介するのは、古くからの常連さんをはじめ、界隈のOLさんに人気のランチメニュー「ぞうすい」だ。「1人前から土鍋で頼める人気のメニューで、カロリーを気にする若い女性にも大変喜ばれています」と若女将の髙野多身予さん。

 具は1人前なら、海老・鴨・帆立から1種類が選べ、2人前(写真)からは3種類のミックスもできる。特筆すべきは、ぞうすいの具に冬季限定で牡蠣が加わること。ぷりっとした小ぶりの牡蠣がごろごろ入るぞうすいは、すっきりとした出汁に牡蠣の風味が加わって、五臓六腑に染みいる旨さ。聞けば、会席コースの〆に出てくるぞうすいと同じだというから、お昼ならではのお得感がうれしい。

年末年始からの食べ過ぎ、飲み過ぎで疲れた胃腸もおいしく癒すぞうすい。江戸の風情に身を置きながら、土鍋の湯気のこちら側で、あつあつを頬張ってみてはいかがだろう。

DATA
店名 よし梅 人形町本店
住所 東京都中央区日本橋人形町1-18-3
03-3668-4069
営業時間 11:15~14:00(L.O.13:45)、17:00~22:00(L.O.21:00)
土・日曜・祝日休(ただし12月~1月の土曜夜は営業)
URL http://www.yoshiume.jp

※上記は取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。