前の年の厄を祓い、新年の福徳を授かる
室町時代にはじまった七福神信仰が庶民にも広まり、
「七つの福神をめぐる」信仰形態が確立したのは江戸時代のこと。江戸に名所ができ、人々が観光を兼ねて参拝するようになったと同時に、日本橋七福会をとりまとめる小網神社の服部宮司は、「それまでは共同体や家族の隆盛などのために行われていた神仏信仰が、商業の発達によって個人単位においてもご利益を願うようになったからでしょう」と話します。すべて神社のみで構成された日本橋七福神は近隣に点在し、わずか1時間余りでひとめぐりできるのも魅力。新たな年がよき一年になりますように、人形町界隈の下町情緒を味わいながらお参りしてみませんか?
江戸前割烹とも称される「割烹とよだ」。江戸前の旬な魚介を使った、江戸の味を代々受け継ぐ名店だ。その5代目が手掛ける味を気軽に愉しむことができるお昼のメニューをご紹介。
日本で唯一の楊枝専門店「さるや」は、宝永元年(1704年)創業だ。奈良時代、仏教とともに仏具のひとつとして伝わったとされる楊枝。当初、僧侶や公家だけに使われていた楊枝だが、江戸時代には庶民にも身近な生活用品になっていた。
自然とのつながりを大切に、季節の変化を意識する中で生まれた、江戸時代の暮らしの知恵。それらを現代に活かし、人と自然にやさしいエコなライフスタイルを提案していきます。
日本橋に縁が深い人たちにご登場いただく「まち・ひと・こころ 日本橋福徳塾」。第3回目は、日本橋人形町に創業して251年、鳥料理「玉ひで」の8代目・山田耕之亮氏。創業当時の話から、名物親子丼物語、新たな取り組みや日本橋への熱い想いを語る。