体が喜ぶ自然派志向のワインと料理 ラ・ピヨッシュ

2014年05月【第43号】
  • フランス産オーブラック種とシャロレ種を掛け合わせた牛のハラミステーキに無農薬野菜を合わせた『牛炭火焼きステーキ』(4,200円)。牛の種類や部位は毎回異なる。

  • 店唯一の定番メニューといえる『お肉屋さんの前菜』(1,800円)も内容は日替わり。左上から時計回りに田舎風パテ、肩ロースのハム、砂肝のコンフィ、豚タンのハム、豚レバーのスモーク、豚頭肉のテリーヌ、中央がリエットと鴨の生ハム。

  • 白い壁と木目が印象的な店舗。夜になると、静かな通りに面した窓に、豊潤な時間をゆったりと楽しむ人たちの笑顔が浮かぶ。

  • 内装もすべて手づくりで、カウンターは林さん、ベンチは大工である義理のお父さまが製作したのだとか。奥には料理に使用する肉の熟成庫がある。

日本橋蛎殻町にあるラ・ピヨッシュは、自然な製法のワインと炭火焼きの店。農家から直送される無農薬野菜を使い、毎日異なるメニューが並ぶ。大地の恵み豊かな夜ごはんをご紹介。

 新大橋通りから少し入ったところにあるラ・ピヨッシュは 2013年6月にオープンしたビストロだ。約20席からなる店内には、連夜、この店ならではの“ナチュラルな味”を求める人々が集う。

 

 オーナーでありソムリエも務める林真也さんは、かつてフランスのサヴォワ地方で手作業のワインづくりに携わっていた。店のコンセプトである“手づくり”は、その時の経験を反映したものだ。「店名は鍬やツルハシという意味のフランス語なんです。手づくりの良さを伝えるため、ワインも野菜も肉も、どのようにつくられたかを吟味して仕入れています」。

 メニューは農家から届く旬の野菜に合わせて日々変わる。場合によっては、一皿ごとに異なることもあるという。「生産者の視点を大事にしています。毎日同じメニューである方が、本来は不自然ではないかと思っているんです」。ワインは亜硫酸を含まない昔ながらの手法でつくられた品、肉類は放牧で育てられたものを尊重して選んでいる。伸び伸びと動き回っているため、しっかりとした赤身肉で脂もしつこくない。調味料も、オリーブオイルやバルサミコは有機栽培のもの、ビネガーも無農薬の葡萄でつくられたものと徹底している。

 これらの素材を塩だけの炭火焼きやシンプルな煮込み料理、サラダなどにして提供する。「これからも畑で採れたものを、そのままお出しするスタイルを追求したいと思っています」。

 自然の力を丸ごと体に取り込むような、大地の恵みが存分に味わえる店だ。

DATA
店名 ラ・ピヨッシュ
住所 東京都中央区日本橋蛎殻町1-18-1
03-3669-7988
営業時間 17:30~翌1:00(フードL.O. 23:00)
土・日曜・祝16:00~0:00(フードL.O. 23:00) 不定休

※上記は取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。