おもてなしの心を伝える日本料理 和膳 いい田

2014年06月【第44号】
  • 旬の魚がたっぷりといただける『刺身の盛り合わせ』(1人前税込1,250円~、写真は約3~4人前)。この時期はかますや鱸が美味。6月下旬からは鱧も並ぶ。

  • 『前菜の盛り合わせ』(1人前税込1,300円、写真は約2人前)。奥の小鉢から時計回りにアスパラ豆腐 ジュレかけ、穴子の八幡巻き、ヤングコーン、地蛸の柔らか煮、手長海老、稚鮎の南蛮漬け。

  • 敷紙には前島さんの手による百人一首の書。料理に使われる陶磁器も、長年こつこつと集めてきたものだとか。

  • 全20席からなる店内。古代文字の書の額や季節の花々が、食事を引き立てている。海外経験豊富な前島さんが、外国からのお客さまに料理の説明をすることもある。

しっとりとした佇まいの和膳 いい田は、地元の食通も通う日本料理の店。海外からのお客さまにも好評の季節感溢れる夜ごはんをご紹介。

 人形町駅のほど近くにある和膳 いい田。落ち着いた雰囲気の店内で、ゆったりと食事がいただける。オーナーは京都で修行した料理人の飯田幸男さん。開店してまだ2年ほどだが、すでにリピーターも多い。店を開くにあたって日本橋人形町を選んだのは、偶然のご縁だったのだとか。

「日本橋は歴史があり、おもてなしの心を伝えるのにぴったりの街。いまではここしかあり得なかったと感じています」と語るのは、女将の前島美弥子さん。

 季節の食材をふんだんに使い、どの料理も手間を惜しまず丁寧に仕上げている。会席料理を中心に一品料理も豊富なことから、家族での食事や接待など、さまざまなシーンで活用することができる。「小さい店ならではの小回りのよさを生かし、できるだけお客さまのリクエストにお応えするようにしています」と飯田さん。記念日やお祝いの席での利用も多いという。

 特筆すべきは、お酒のラインアップだ。「お酒はその日の気分や体調で飲みたいものが変わります。自由に選んでいただけるよう、幅広く集めました」。日本酒は同じ蔵元でも季節によって種類が変わるのが楽しい。おすすめは三重の「而今」や愛媛の「石鎚」、国産ワインのフジクレール、稀少な国産ウイスキーなど。「和食には日本でつくられたお酒がいちばん合うので、これからもいろいろとご紹介していきたいと思っています」と前島さんは力を込める。

 お客さまとの会話や、しつらえ、店の雰囲気すべて含めて日本文化を伝えたいというお二人。夢は欧米に日本料理の真髄を広めることだ。

DATA
店名 和膳 いい田
住所 東京都中央区日本橋人形町2-19-7
03-6206-2279
営業時間 12:00~14:00、17:00~23:00(L.O. 22:00) 不定休

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