夏バテの体にも嬉しい栄養満点の納豆そば 利久庵

2013年07月【第33号】
  • 店の看板メニュー『納豆そば』(950円)。そばに絡むよう納豆はたたいてある。上質な本鰹と宋太鰹、利尻昆布を使ったつゆはすっきりと辛口。そばや具材とのバランスが絶妙だ。

  • 店内のそばはすべて北海道・空知産のそばの実を使用。『おろしそば』(950円)のつゆは、大根おろしで薄まることを考慮し、通常のつゆに一手間加えた濃いめの仕上がり。

  • 中央通りから入ってすぐの店舗。地下から3 階まで全100席ほど。昼夜ともにメニューが豊富なことも人気の理由の一つ。

  • 上/ランチタイムにはすきやきや焼き魚、豚肉味噌焼きなどの定食がいただける2階席。
    下/気軽に食事ができる1階席。お昼は近隣のオフィスワーカーや、買い物客で大賑わい。

蕎麦と日本料理の店として、日本橋で愛され続ける利久庵。気取らない雰囲気の中、艶のある真っ白な更科蕎麦とお酒に合う料理がいただける。ここでは、ランチタイムに人気の高い『納豆そば』をご紹介。

 「利久庵に来たからには、これを食べないと」。そう語るリピーターが多いという『納豆そば』は、いまから35年ほど前に誕生したメニューだ。三重県出身の初代が、日本橋に店を構えたのは昭和27年(1952年)のこと。その後、何か新しいメニューをと『納豆そば』を考案したのだという。

ところが初めのうちは、なかなかお客さまに浸透しなかった。「冷たいおそばの上に納豆をのせるスタイルは、当時かなり斬新だったようです」と二代目の水谷弘さん。ヘルシー志向の高まりとともに、徐々に人気メニューへと成長していった。

 レシピはその頃とほとんど変わらず、そばの上に納豆とかいわれ大根、大和屋のかつおぶし、山本海苔店の厚めの海苔、卵黄がのっている。器の底にあるつゆと絡めながら、お好みで千住ねぎと辛子を加えていただく。

 おすすめの食べ方をうかがうと「特に決まりはないんですよ。ご常連の中には最初におそばを味わって、次に納豆を少しつまみ、最後に具と混ぜて召し上がる方もいらっしゃいます」と教えてくれた。確かに、そうするとそばの香りも堪能できる。

 同時代に考案されたという『おろしそば』は、さっぱりとした味わい。青首大根にレモンを搾り、海苔や胡麻、糸削りのかつおぶし、ねぎの薬味でいただく。レモンの酸味が食欲をそそる、なんとも爽やかな一品だ。

 暑い日が続くと、どうしても食欲が衰えがちになる。滑らかで喉ごしのよいそばをつるつると食しつつ、この夏を乗り切ろう。

DATA
店名 利久庵
住所 東京都中央区日本橋室町1-12-16
03-3241-4006(2階 03-3241-5010)
営業時間 平日11:00~20:30、土曜11:00~16:00 日曜・祝日休
URL http://www.rikyu-an.com

※上記は取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。