伝統のすき焼きを気軽な小鍋で味わう 伊勢重

2014年03月【第41号】
  • 『すき焼き 小鍋仕立て』(小鉢、サラダ、アイスクリーム付2,700円)。小さな贅沢感を味わうのにぴったりのメニュー。そのほか『すき焼き Aセット』(3,000円)、『牛ヒレカツ』『牛ヒレステーキ重』(いずれも小鉢・サラダ・アイスクリーム付き2,700円)、『吟選 豚焼肉のお重』『真正 牛鍋重』(各1,300円)など。

  • 館内は全室和室。椅子席や掘りごたつもあり、人数や要望に応じて対応してくれる。ランチセット以上の価格ならば席の予約も可能。特別に混み合っていない限りは、一人客でも個室利用となる。

  • 江戸通りに面した店舗。小伝馬町駅のほか、馬喰横山駅、馬喰町駅からもほど近い。お食事処は、建物向かって左側の入口を入る。お好みで肉の種類と味つけを変えることもできる。

日本橋小伝馬町にある和牛すき焼きの店 伊勢重は、明治2年(1869年)創業の老舗。最上級の黒毛和牛を秘伝の割下とともに堪能できる。お座敷席でいただくちょっと贅沢なランチをご紹介。

 入口を抜けて靴を脱ぎ、絨毯敷の階段を下りていくと、そこには襖で隔てられた座敷が並んでいる。1869年に誕生した同店は、都内で現存するすき焼き店として、最も歴史の長い店だ。静かな佇まいはしばし街の喧噪を忘れさせ、ゆったりとした心持ちにさせてくれる。

 

 問屋街に位置することから、かつては企業の接待のお客さまが多かったが、いまでは個人で食事を楽しむ人も増えている。夜と同じ上質な黒毛和牛を、手頃な価格で楽しめるとあって、一人で訪れるオフィスワーカーもいるという。  吟味されたお肉はすべて手切り。面に合わせて切ることで、より柔らかな食感が生まれる。創業時から受け継がれてきた割下は、甘さ控えめですっきりとした濃い口。伊勢重の味わいの決め手となっている。

 ランチメニューの中で特におすすめなのが、『すき焼き 小鍋仕立て』だ。「昔からすき焼きを卵でとじたものを“あをり”と呼んでいました。うちでもご要望があるとお出ししていたんです」と社長の宮本重樹氏。店ではテーブルに炭火を運んですき焼きを調理するが、こちらは既に味つけした状態で提供される。具はすき焼きと同じで、お肉、長葱、焼き豆腐、白滝、春菊など。お味噌汁とご飯、食前酒などのほかに、伊勢重自慢の牛佃煮も付く。また、牛ヒレカツや牛ヒレステーキ重のセット、リーズナブルな5種類のお弁当もある。

 いつか夜に訪れたい憧れの名店。まずはランチで足を運んでみるのはいかがだろう。

DATA
店名 伊勢重
住所 東京都中央区日本橋小伝馬町14-9
03-3663-7841
営業時間 昼 11:00~16:00、夜 16:00~22:00(L.O.21:30) 日曜・祝日休
URL http://iseju.com/

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