年始の“ハレ”な日々を過ぎて、そろそろ落ち着いて物事を始めることができる頃。今号では、日本の伝統や文化に触れる“和のお稽古”をご紹介します。学んでいくごとに上達するだけでなく、日常的な作法や所作も身につき、おのずと内面も磨いていけるはず。和の文化が息づく日本橋で、新しい自分を始めてみませんか。
2015年02月 【第52号】講師/下川宗寛さん(写真右/裏千家茶道講師)、 中島宗直さん(写真左/同) 「何もわからなくても不安に思わずいらしてください。 初めての方にも、一から丁寧にお教えしています」
左/先生が点てたお茶をいただく生徒さん。最後の一滴まで飲みきる。 右/先生によるお点前。無駄なく美しい弧が描かれ、細かい泡がふっくらと覆うお茶が点つ。
監修/笹島寿美さん(着装コーディネーター、帯文化研究家)着付けや帯など、きものの著書多数。「着付けは日本文化のスタートラインです。まずはここから始めてみましょう」
レッスンの様子。体験では、講師に着せてもらいながら、笹島式着付けを体感でき る。着付けレッスンでは、自分で一から着ていき、全体的な流れとコツを学んでいく。
大広間は31.5畳、お茶室は8畳の広さ。
「歌舞伎のいろは」では、歌舞伎の成立や有名な作品がどのように生まれたのかを学べる。(「豊国漫画図絵」三代豊国 画)
今井香子さん 現日会同人・理事、成和書会会員、香書会主宰。「美しい文字、実用書、作品づくり、資格取得等、各人に合うご指導を致します。皆様に楽しんでいただけるお教室になるよう心がけています」
上/力強く「歳」を書き上げる。筆の持ち方ひとつでも字の書き味が変わるという手本。下/半紙や長さのある条幅での作品づくり、硬筆などそれぞれの課題に取り組む。
樫原孝紗さん(草月流一級師範)花・茶・書・衣をテーマにそれぞれの講師を招いてセミナーも行う。「日本橋の情緒ある場所ならではのいけばなを感じていただきたいと思い活動しております。お気軽にお問い合わせください」
左/旬の花を使い生けていく。手元にある材料からヒントを得てできるものがたくさんあり、日常的に考えることも創意の一つ 。 右/つくった作品をその場で美しく撮影できる。
講師/村本照代さん 1992年より日本橋で陶芸の活動を始める。「みなさんがこんな作品を作りたい、差し上げたいなと思ってもらえるように希望にお応えしていますので、ぜひ体験にいらしてください」
上/羊のミニチュア。手前は完成品で、奥右から成形中、成形後の素焼き、素焼き後の着色、乾燥後に釉薬を施したもの。 下/成形後に「削り」を入れて面をよりきれいに仕上げる。
写真中央が講師の大工原智子さん(FUROSHIKIラッピングコーディネーター)。風呂敷の素材の見分け方や、サイズの説明もしてくれるので、用途に合わせた風呂敷選びができ、包むときにも役立つ。