手漉き和紙体験

2017年03月【第77号】
  • 手漉き和紙のポイントは、道具となる簀桁(すけた)を水面に対して垂直に入れること。紙料は素早くすくう。簀桁をゆする工程では、水をこぼさないような意識で水平を保つこと。

  • 手漉き和紙の原料となる「楮(こうぞ)」の加工過程。紙料となるまでに、気が遠くなるような細かい作業を経る。

  • 素材は押し花や和紙に、動物の形をした紙など種類豊富。

  • 漉いた和紙に絵柄を落としこむ段階では、まだ多少の調整は可能。この後、紙料をさらに上から流し入れ、絵柄を定着させる。

  • 専用の機械をつかって水分を抜いた後、60℃ほどのステンレス板に隙間なく貼り乾かす。

  • 完成したら光に透かしてみよう。味わい深い繊維の表情が見て取れる。

 全国の手漉き和紙を取り扱う小津和紙では、1階の工房で実際に和紙漉きを体験することができる。和紙は、無地とオリジナルの絵柄を加える2種類があり、今回は絵柄ありを体験した。
 まずは和紙の上でどんな絵柄にするか配置を決め、それから和紙漉きに入る。多くはこの絵柄を決めるのに時間がかかるそう。漉く際には、スタッフが丁寧に手順を教えてくれるので、初心者や子どもでも楽しく体験できる。漉いたばかりの紙はぜひ触ってみてほしい。繊維がゆるく絡み合っている状態なので、驚くほど気持ちいい手触り。その上に絵柄となる素材を置いていき、さらに紙料を流し重ねて定着させる。

 水気を切り、乾燥させる工程では、通常であれば数日必要なのだが、工房では1枚単位でつくることもあり、専用の機械を導入し、素早く乾かす方法をとっている。
 出来た和紙は持ち帰ることができるうえ、「小津和紙」の紋の型押しもさせてもらえる。絵柄ありならランチョンマットなどに、無地なら実際に書や絵を描いてみてもいい。厚さがあればプリンターでの出力も可能だそうなので、ぜひ記念の一枚に仕上げたい。

DATA

小津和紙 手漉き和紙体験工房
日本橋本町3-6-2 小津本館ビル1階
☎ 03-3662-1184
1名から予約可能、所要時間 約60分、体験料(A4判)500円/枚
平日10:30~、11:30~、14:00~、15:00~、16:00~(土曜は~15:00)
※混雑時は、無地の和紙のみの体験となる場合あり
http://www.ozuwashi.net/