古典からモダン柄まで揃う手ぬぐい専門店 ちどり屋

2015年07月【第57号】
  • 左/単色の千鳥柄『<三勝染>波ちどり』(800円)は、華やかな浴衣にも合わせやすい。
    右/「海外へのお土産にもおすすめです」と語るオーナーの加藤さん。

  • 好きな手ぬぐいを、ご祝儀袋の形に仕上げてもらうこともできる。後から手ぬぐいが使えるので、結婚祝いや出産祝いなどに最適(+400円)。そのほか、きもの風のギフト包装も可能(折り代無料、箱代+200円)。

  • 左/歌舞伎の隈取が描かれた『<源氏>がま口ショルダーバッグ』(3,800円)携帯やお財布などちょっとした小物を入れて食事や買い物に。右/『<梨園染>がま口』(1,000円)のようなユーモラスで可愛らしい絵柄も。

  • 宝探しのような気分で商品を選ぶことができる店内。

日常のおやつから特別な日の贈り物まで、ぜひ手にしてほしい、味わってほしい手みやげをご紹介する「日本橋 手みやげ」。今月は、豊富な品揃えが魅力の手ぬぐい専門店 ちどり屋をご紹介。

 人形町にあるちどり屋は、豊富な手ぬぐいが手にとって見られる店。伝統的な小紋柄をはじめ、季節の植物や風物詩、動物、趣味の道具や日用雑貨など、多彩な柄が並ぶ。2007年のオープン以来、年々、商品が増えていったのだという。

「もともとは100年以上続く老舗の小物や食品などを扱うネットショップを運営していました。手ぬぐいと出会い、小紋柄の奥深さに魅せられて専門店を開くことにしたのです」と語るのはオーナーの加藤敦子さん。棚に添えられた手描きのポップを眺めるのも楽しい。「手ぬぐいにあまり縁がない方は、種類の多さに戸惑ってしまうようです。干支や富士山などキーワードによって興味を持っていただければと思い、ポップをつけました」。

 値段が手頃なので、ちょっとしたギフトや自宅使いに便利。アイデア次第で、さまざまな場面で活躍する。「洗っていくうちに生地が柔らかくなり、色も落ちついて味が出てきます。ぜひお気に入りの一枚を、使いながら育ててみてください」。江戸時代に旅の道具として発展した手ぬぐいは、乾きを早くするため、端が切り落としてある。使い始めに洗って、出てきた糸を切ると次からほつれが出にくくなるので、お忘れなく。

DATA
店舗情報 ※残念ながら2018年8月に閉店されました

※上記は取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。