日本橋 熈代(きだい)祭

2016年12月【第74号】
  • 福徳の森 弁当祭 mori ben
    「弁当祭」に参加した日本橋三四四会の皆さん。会長である佐久間一郎さんは「今回のみならず季節ごとのイベントを通じて、多くの方が日本橋に来ていただく機会になれば」と話す。

  • 日本橋 美食熈代屋台
    マンダリン オリエンタル 東京による『北京ダック』、寿司チームによる『まぐろのにぎり』などの屋台では、できたての美味しさを堪能。にぎりは福徳の森に隣接する芽吹茶屋でつくられ、職人技を見る楽しみも。

  • 福徳の森 日本酒祭 mori nomi
    貴重な品から旬のひやおろしなどがずらりと並ぶ。蔵元の方との会話を通じて、日本酒がより美味しく感じられるのが嬉しい。

  • 江戸あそび~伝統文化フェスティバル~
    大人や子どもが参加できるワークショップなども同時開催。「江戸型染めでトートバック制作」では、4つの型を使ってブラシで染め上げ、濃淡をつけるなどの工夫も講師が丁寧に教えてくれた。

  • 福徳の森 弁当祭 mori ben
    この日のために老舗鰻屋4店(うなぎ割烹 大江戸、髙嶋家、日本橋いづもや、喜代川)が特別につくった合作弁当『熈代勝覧(きだいしょうらん)』。一皿ずつ繊細に仕上げられた鰻の豊かな味わいに、食べ終わるのが惜しいほどだった。

 今年初開催の「日本橋 熈代祭」は、9月28日にオープンした福徳の森を中心に、食や日本酒、伝統芸能などのステージ、ワークショップなど多彩な企画が満載のイベント。
 まずは、日本橋の伝統を引き継ぐ日本橋三四四会による2日間限定の「弁当祭」! 初日は即完売したと聞き、30分前から並ぶもすでに行列が……。屋台の前には各店の顔となる旦那衆が立ち、さらに今回だけの特製弁当やオリジナルの掛け紙まで用意したというから驚きだ。いそいそと並び、お目当ての老舗鰻屋4店舗による合作弁当の最後の1つを運よく手に入れた。

 参加2日目、全国からこだわりの日本酒65品を飲み比べできる「日本酒祭」では貴重な純米吟醸酒も登場! 生演奏やDJによる音楽が流れる中、蔵元の方にオススメのうんちくをうかがいながら、お酒を楽しむ。宴は大いに盛り上がり、終始賑やかな雰囲気に包まれた。この企画や、毎春日本橋エリアで開催される「日本酒利き歩き」の仕掛人である新川屋 佐々木酒店の佐々木邦秀さんは「開放的な屋外で音楽とともに日本酒を楽しんでもらい、“日本橋で日本酒”が定着すれば」と話してくれた。

 最終日は、日本橋の老舗からマンダリン オリエンタル 東京も出店した「美食熈代屋台」! 福徳神社周辺を歩くたびに美味しそうな匂いに手招きされ、ついつい購入してしまう。名店のできたての味を気軽に安くいただけるとは、なんて粋なはからいだろう。国内外で活躍する和太鼓集団 鼓童などの伝統芸能も堪能し、一日があっという間に終わった。
 今後も地域コミュニティの場として、福徳の森でさまざまなイベントが展開されるというので楽しみだ。

DATA

日本橋 熈代祭
  9月28日から10月9日まで開催。老舗の味や技を継承してきた人々に焦点を当て、日本の食や文化の多彩な企画が凝縮。老若男女が集い、昼夜ともに賑わいを見せた。