日本橋浜町 Hamacho

2017年04月【第78号】
  • 濱甼(はまちょう)高虎
    間近で見ると色の濃淡の美しさがわかる注染の手ぬぐい『枝垂れ桜』(税込1,296円)。外国人には役者絵や鎧兜、招き猫など大きな柄の手ぬぐいが人気だとか。季節ごとの絵柄も取り揃える。

  • 港屋
    リングノートの『玉椿』と『シルエット』(各税込540円)は外国人にも人気の絵柄。竹久夢二といえば美人画だが、グラフィックな柄も描いて自ら小物もつくったとか。

  • お花見で賑わう浜町公園(過去の様子)。春の園内はソメイヨシノなど約70本の桜が見どころ。

  • 浜町緑道
    かつて歌舞伎小屋があった人形町との境に位置し、人形町甘酒横丁「桜まつり」が開催される浜町緑道には、歌舞伎の演目「勧進帳」に登場する弁慶の像が。照れながらジュリアもポージング。

 日本橋案内所の外国人コンシェルジュが、海外の視点で日本橋のおすすめスポットをご紹介するコーナー。
 今月は、日本橋浜町をジュリア(イタリア出身)がご紹介。浜町は伝統文化を受け継ぐスポットが多く、隅田川に面し中央区最大級の広さを誇る「浜町公園」がある。今回は地下鉄浜町駅からスタートし、広々とした公園を散策。春は桜が咲き誇り、夏には盆おどり大会、冬には凧あげ大会も開催される。
隣接する戦国武将の加藤清正を祀った「清正公寺」にお参りし、伝統の染め小物を揃える「濱甼高虎」へ。江戸後期に創業した染元を前身とし、染ものの手ぬぐいがズラリ。店内には150種ほどあり、手ぬぐい生地を生かしたバッグも。「店内は伝統的な雰囲気があふれていいですね。手ぬぐいは日本独自の文化なので海外の方にとっては珍しく、さまざまな絵柄がモチーフとなっているので人気なんです」とジュリア。この界隈には相撲の「荒汐部屋」や、歌舞伎小屋から発展し東京でもっとも長い歴史をもつ劇場「明治座」もあり、ジュリアの興味は尽きない。

 続いて訪れたのは、大正浪漫を代表する画家・竹久夢二の雑貨を多数扱う「港屋」。木版画をはじめ、絵葉書や便せん、ポーチや小風呂敷などが所狭しと並ぶ。一つひとつ手に取りながら熱心に説明を聞いたジュリアは「100年ほど前のデザインでありながら、今風とも思える小物たちも多く、とても可愛いですね。家族や友人にプレゼントとして買いたいです」と顔がほころぶ。
散策途中、気軽に日本食を味わいたいなら「鳥割烹 大金」や、カラリと揚がった天ぷらも人気の蕎麦の店「浜町かねこ」がおすすめだ。FreeWi-Fiがある「BOOKSHELF CAFE」はメニューが豊富で使い勝手がいい。
 日本文化が随所に残り、下町情緒と自然が調和する浜町を、ぜひゆっくりお散歩してみて。

DATA

日本橋浜町
江戸時代は武家屋敷が多く、明治に入ると格式ある料亭などが多く並び花街・芳町とともに栄えた。現在は隅田川に面した広大な浜町公園や明治座がある下町として親しまれている。


※上記は取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。