食卓を華やかに彩る江戸の伝統工芸
70年の歴史を持つ江戸切子の工房 華硝が、今年6月、日本橋本町にショップをオープンした。かつて大伝馬町と呼ばれたこの地域は、実は江戸切子の発祥地でもある。「不思議なご縁を感じています」と取締役の熊倉千砂都さんは話す。

江戸切子の特徴は、カットと磨きの技術にあり、華硝ではすべての行程を手作業で行っている。硝子に刻まれる模様は、矢来、麻の葉、菊など古典柄からモダンな柄まで50種類ほど。グラインダーで削った後、断面を丁寧に磨くことで、輝きが生まれるのだという。「手間がかかる作業なので、いまでは磨きを薬品で行うところも多くなっていますが、うちでは昔ながらの製法を守り続けています」。手磨きにより生まれる独特の光沢、透明感が華硝の持ち味だ。色は紅色、瑠璃色、葡萄色といった伝統色のほかに、オリジナルで水色も展開している。
贈答用に買い求める人はもちろん、中には自宅用にと地方から訪れるお客さまもいるという。国賓への贈り物やサミットなど国際会議でのお土産としても人気の高い華硝の江戸切子。大切な方への贈り物やお祝いなどに最適だ。また、江戸切子づくりの体験イベントなども常時行っている。
ギャラリー




店舗情報
店名 | 江戸切子の店 華硝(はなしょう) |
住所 | 東京都中央区日本橋本町3-6-5 |
TEL | 03-6661-2781 |
Webサイト | https://www.edokiriko.co.jp/ |
※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。
日本橋ごよみ2016年09月【第71号】