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Keito(ケイト)

創造力を刺激する、美しい世界の毛糸たち

日常のおやつから特別な日の贈り物まで、ぜひ手にしてほしい、味わってほしい手みやげをご紹介する「日本橋 手みやげ」。今月は、馬喰町駅ほど近くにあるカラフルな毛糸専門店 Keitoをご紹介。

世界の毛糸を集めたKeitoの店内には、個性豊かな糸が並んでいる。店を運営しているのは、手芸関連の出版社である日本ヴォーグ社だ。素材を専門に扱う路面店の出店は、初めてのことだという。

 「当社は1954年に編み物の出版からスタートしました。現在は手芸全般を扱っていますが、ここ数年は原点回帰をテーマに、若い世代へ編み物の魅力を伝えることに力を入れています。街の手芸屋さんが減少し、ネットショップでなければ欲しい糸が手に入らない時代。色や手触りを実際に確かめられる場所があればと思い、この店をオープンしました」(日本ヴォーグ社 三根寛子さん)。

できるだけゆったり過ごしてもらいたいと、奥にはテーブルスペースも設けられている。経験豊富なスタッフに、編み方や糸の特性などを気軽に相談することもできる。

海外の毛糸は、染め釜ごとの色ブレや堅牢性などの基準が比較的、緩やか。そのためビビッドな色味や微妙なトーンの毛糸がつくりやすいのだという。取り扱う製品は、小中規模の工房のものが多い。それぞれの製造行程を聞くと、その国の風景が目に浮かび、繊維の歴史まで感じられて楽しい。

「編み物に馴染みのない方にこそ、ぜひ完成した時の喜びを知っていただきたい」と話す三根さん。ハンドメイドのニットは、つくる人も使う人も心が温まるアイテム。この冬、ぜひお気に入りの毛糸に出会ってほしい。

店舗情報

店名Keito(ケイト)

※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。

日本橋ごよみ2014年12月【第50号】