福を招いてくれそうな老舗の銘菓
水天宮前交差点にある重盛永信堂は、創業100周年を迎えた人形焼とゼイタク煎餅の店。店先には甘い香りが漂い、地元客や観光客で連日賑わっている。
七福神の顔をかたどった『人形焼』は、極薄の皮の中にこし餡がたっぷり。型ごとに餡の絞り加減を微妙に調整することで、隅々まで餡を行き渡らせ、なおかつきれいな形に仕上げるのがこだわりだ。この『人形焼』は、映画「祈りの幕が下りる時」にも登場する。「福澤克雄監督は“映画もヒットするのがいちばんだから”と、商売繁盛の神様である恵比寿様が特にお気に入りでした」と専務の重盛永一郎さんが撮影時のエピソードを教えてくれた。

ゼイタク煎餅の中でいちばん人気なのが『ビンズ煎餅』。油で揚げた小粒のそら豆が入っていて、ほんのりとした塩気がビールにもよく合う。熟練の技で職人が一つひとつ丁寧に焼き上げる人形焼とゼイタク煎餅は、手づくりの温もりが感じられる手みやげとして、幅広い世代に喜ばれることだろう。
ギャラリー





店舗情報
店名 | 重盛永信堂 |
住所 | 東京都中央区日本橋人形町2-1-1 |
TEL | 03-3666-5885 |
Webサイト | https://www.shigemori-eishindo.co.jp/ |
※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。
日本橋ごよみ2018年02月【第88号】