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日本橋 貝新

伝統製法で炊きあげた風味豊かな佃煮

日本橋に店を構えて130年余りの佃煮専門店 日本橋貝新。江戸期より、香り豊かな佃煮は地域の人々に愛され続けてきた。いまも昔ながらの製法を守り、伝統の味を伝えている。

看板商品はなんといっても、貝のむき身を“うかし煮”という製造法で炊きあげた『あさりしぐれ煮』。身がふっくらと柔らかく味わい深い逸品だ。長年継ぎ足してきたタレに、桑名から取り寄せたたまり醤油を加えて大釜で沸騰させ、そこに貝を浮かせながら炊いていく。貝がぐらぐらと踊り続けることで煮詰まらず、身も固くならずに仕上がるのだという。

「都心の店でいまも手づくりしているところは本当に少ないんですよ」と代表取締役社長の石丸孝雄さん。汗をかくことで塩分を欲する夏は少しだけ辛めに、汗をかかない冬は少し甘みを感じるよう味つけを調整しているという。白いご飯はもちろんのこと、お茶請けとしても美味しい佃煮は、親子三代など世代を超えて買い求めにくるお客さまも多い。

また、年に2回、“佃煮祭り”を実施。今年も6月1日から、お買い得な詰め合わせが並ぶ。『あさりしぐれ煮』のほか、『エビアラレ』など甘辛を取り合わせたセットは、幅広い層に喜ばれる手みやげだ。

店舗情報

店名日本橋 貝新
住所東京都中央区日本橋室町室町1-13-5
TEL03-3241-2734
Webサイトhttp://www.nihonbashikaishin.com

※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。

日本橋ごよみ2016年06月【第68号】