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八木長本店

上質な素材でハレの日の手料理を

暮らしの道具や食から、新しい名物まで。ぜひ手にしてほしい、味わってほしい日本橋の逸品をご紹介する「日本橋 逸品図鑑」。今月は鰹節と乾物の老舗「八木長本店」。

中央通りにある八木長本店は、創業元文2年(1737年)の歴史のある店。伊勢商人だった初代が、徳川八代将軍吉宗の頃に江戸で商いを始めたのが起源だという。当初は鰹節と鮭を扱っていたが、六代目の頃から特に鰹節に力を入れるようになり、戦後は昆布やしいたけ、豆類など幅広く取り扱うようになった。

店内に並ぶ品々は、どれも選りすぐりのものばかり。料亭やレストランなど食材のプロが信頼をおく店としても知られている。「よい素材を使えば、家庭でも味わい深い料理がつくれます。一流料亭のお料理はもちろん美味しいですが、家族のためにつくる手料理というのもまた格別なものです」と語るのは、八代目の八木長兵衛さん。

年末年始は、年越し蕎麦やおせち、お雑煮など出汁が決め手となる料理が多い。おすすめは昆布の王様といわれる『羅臼昆布』。「コクのあるお出汁がとれます。昆布はこんなに美味しいものなのかと再発見していただけると思いますよ」。そのほか、削り節もお正月はいつもよりちょっと上質なものを選びたい。まぐろを使った『けずりぶし』は、ほかの魚では味わえない上品な旨みが特徴。澄んだ美しい色に仕上がるという。

ハレの日の食卓。日常より少しだけ手間暇をかけて、家族や友人たちと心温まる食卓を囲みたい。

店舗情報

店名八木長本店
住所東京都中央区日本橋室町1-7-2
TEL03-3241-1211
Webサイトhttps://yagicho-honten.tokyo/?ls=ja

※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。

日本橋ごよみ2014年01月【第39号】