和菓子の専門店
安政4年(1857年)、日本橋に創業した「榮太樓總本鋪」。刀の鍔から名称がついた「金鍔(きんつば)」など創業時からのお菓子に加えて、季節の生菓子や焼き菓子など、銘菓がずらりと揃っている。
榮太樓名物といえば、初代・榮太樓が南蛮渡来の砂糖菓子「有平糖(あるへいとう)」に工夫を凝らして創りあげた「梅ぼ志飴」だ。コクのある独特の甘さ、カリッと軽やかに噛み砕ける榮太樓の飴は、抹茶飴、黒飴、紅茶飴、2010年春に50年ぶりの新商品「のど飴」が発売されて、5種類で展開している。

日本橋本店限定「甘名納糖(あまななっとう)」も初代・榮太樓作。当時、高嶺の花だったお菓子を、誰にでも愉しんでもらいたいと、安いお豆で保存の効く蜜煮のお菓子を考案したのが始まりだ。
昔と変わらず今でも多くの人に愛される江戸の味がここにある。
ギャラリー


右上/長時間にても割れにくい「金時ささげ」を丁寧に蜜煮にした「甘名納糖」。グラッセのような味わいでコーヒーや紅茶にもぴったり。
下/榮太樓飴シリーズは、缶もさまざまな柄や模様のモノが多く、コレクター心をそそられる。

日本橋本店喫茶室「雪月花」では、「クリームあんみつ」787円などの甘味もいただける。
店舗情報
店名 | 榮太樓總本鋪 |
住所 | 東京都中央区日本橋1-2-5 |
TEL | 03-3271-7785 |
Webサイト | https://www.eitaro.com/ |
※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。
日本橋ごよみ2010年12月号【第2号】