江戸前蕎麦とお酒を思い思いに楽しめる店
明治2年(1869年)創業の室町砂場。「江戸時代から続くお店が多いこの日本橋では、我々はまだ“新参者”です」と五代目店主、村松毅さんは語る。伝統を守りながら新しい挑戦も怠らないのがこの店のスタイル。いまでは蕎麦屋の定番となっている『天ざる』や『天もり』は、じつは昭和20年代に室町砂場で生まれたものだ。

映画「祈りの幕が下りる時」では、加賀恭一郎(阿部寛)と松宮脩平(溝端淳平)が訪れ、蕎麦そのものの香りを楽しめる一番粉で打った『大もり』を平らげるシーンが登場する。江戸前ならではの濃いめのつゆを、蕎麦の先につけ一気にすすると、蕎麦の香りも存分に楽しめる。
「江戸時代の蕎麦屋は居酒屋としても親しまれていたそうです。食事として蕎麦だけをたっぷり召し上がるのも、お酒とつまみを楽しんだあとの〆に楽しまれるのも大歓迎です」と村松さん。
ゆったりとした宴席も楽しめる広々とした店内は、思い思いの時間を過ごせる場所だ。
ギャラリー





店舗情報
店名 | 室町砂場 |
住所 | 東京都中央区日本橋室町4-1-13 |
TEL | 03-3241-4038 |
※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。
日本橋ごよみ2018年02月【第88号】