通いたくなる、細切り十割そばの魅力
日本橋浜町の街角で品のよい佇まいを感じさせる手打ちそばの店、浜町かねこ。店主の金子泰史さんは、神楽坂の名店「蕎楽亭」で店主の右腕との呼び声も高かった人物。昨年8月に独立して、日本橋浜町に店を構えた。
1階にはそば店にしては珍しい長いカウンターが。これは、揚げたての天ぷらを出したいという金子さんのこだわりがあるからだ。カウンター内の調理場には、淡水と海水の水槽がしつらえてあり、海老は海水の水槽から出して活け締めで調理する。

もう一つの特長は、多彩な酒肴。定番である板わさから肉豆腐やみょうがの三杯酢などが揃い「居酒屋感覚で飲みながら楽しんでいただければと思います」と金子さん。なかには〆のそばまでたどり着かない人もいるそうだが、それはどうにももったいない。
そば粉10割なのに細切りのそばは、風味豊かなうえにのど越しが軽やか。かつお、昆布、干し椎茸、いりこを絶妙に組み合わせただしは、4種が見事になじみ合っており、そばのやさしい味わいを引き立てている。
日本酒も豊富なので、仕事帰りにそばと合わせて一杯を楽しむもよし、充実した料理を家族で楽しむもよし。丁寧な仕事の味わいを存分に楽しめる店だ。
ギャラリー





店舗情報
店名 | 浜町かねこ |
住所 | 東京都中央区日本橋浜町3-7-3 |
TEL | 050-5488-5666 |
※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。
日本橋ごよみ2016年12月【第74号】