夏の夜はピザとクラフトビールで乾杯!
JR神田駅南口近くにあるデビルクラフトは、多種多様なクラフトビールが味わえる店。この界隈はひときわ外国人が集まり、足繁く通うファンも多い。選りすぐりのビールと相性抜群な、アメリカンスタイルの人気メニューをご紹介。

2011年にオープンしたデビルクラフトは3人のビール好きなアメリカ人が経営する店。小規模醸造が盛んなアメリカでは、さまざまなクラフトビールが存在することから、その美味しさを日本でも楽しみたいとこの店を立ち上げた。
初代の徳太郎氏が富山県から出てきたのは明治のこと。当時、世の中では牛鍋が流行っていたが、非常に高価だったことから、庶民でも楽しめる味を提供したいと鶏すき屋を始めたのだという。終戦後、焼き鳥やチキンカツ、鰻などがメニューに加わった。
高度成長期になると、この界隈には多数の証券会社が立ち並び、お昼どきにはたくさんの証券マンたちが時間を惜しんで食事をする姿が見られた。「その頃の証券取引所は手作業でやりとりしていて、人がひしめき合う満員電車のような雰囲気。重労働だったんですね。とにかくみなさん、たくさん召し上がりましたよ」と、四代目の鍋島孝太郎さんは話す。
そこで、少しでも鋭気を養ってもらおうと考案したのが3種類のお弁当だ。長年愛されてきたメニューのうち、とりわけ人気が高いのが『特製B弁当』。一段目に焼き鳥3本(ひな肉、もつ焼き、つくね)と一口チキンカツ2切れ、玉子焼きが入り、二段目にはご飯がぎっしり詰まっている。「さっと食べられるよう、串に刺した焼き鳥と一口カツにしたんです」。仕事でよいことがあると、これらのおかずに鰻の蒲焼きを加えた『特製C弁当』を頼む常連客もいるという。
鶏肉の鮮度は折り紙つき。良質なタンパク質をたっぷり含んだ鶏料理でスタミナをつければ、午後からの仕事もはかどること間違いなしだ。
ギャラリー





店舗情報
店名 | デビルクラフト 神田 |
住所 | 東京都中央区日本橋室町4-2-3 石川ビル |
TEL | 03-6265-1779 |
Webサイト | https://www.devilcraft.jp/kanda/ |
※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。
日本橋ごよみ2014年09月【第47号】