おもてなしの心を伝える日本料理
しっとりとした佇まいの和膳 いい田は、地元の食通も通う日本料理の店。海外からのお客さまにも好評の季節感溢れる夜ごはんをご紹介。
人形町駅のほど近くにある和膳 いい田。落ち着いた雰囲気の店内で、ゆったりと食事がいただける。オーナーは京都で修行した料理人の飯田幸男さん。開店してまだ2年ほどだが、すでにリピーターも多い。店を開くにあたって日本橋人形町を選んだのは、偶然のご縁だったのだとか。

「日本橋は歴史があり、おもてなしの心を伝えるのにぴったりの街。いまではここしかあり得なかったと感じています」と語るのは、女将の前島美弥子さん。
季節の食材をふんだんに使い、どの料理も手間を惜しまず丁寧に仕上げている。会席料理を中心に一品料理も豊富なことから、家族での食事や接待など、さまざまなシーンで活用することができる。「小さい店ならではの小回りのよさを生かし、できるだけお客さまのリクエストにお応えするようにしています」と飯田さん。記念日やお祝いの席での利用も多いという。
特筆すべきは、お酒のラインアップだ。「お酒はその日の気分や体調で飲みたいものが変わります。自由に選んでいただけるよう、幅広く集めました」。日本酒は同じ蔵元でも季節によって種類が変わるのが楽しい。おすすめは三重の「而今」や愛媛の「石鎚」、国産ワインのフジクレール、稀少な国産ウイスキーなど。「和食には日本でつくられたお酒がいちばん合うので、これからもいろいろとご紹介していきたいと思っています」と前島さんは力を込める。
お客さまとの会話や、しつらえ、店の雰囲気すべて含めて日本文化を伝えたいというお二人。夢は欧米に日本料理の真髄を広めることだ。
ギャラリー




店舗情報
店名 | 和膳 いい田 |
住所 | 東京都中央区日本橋 人形町2-19-7 |
TEL | 050-5484-9485 |
※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。
日本橋ごよみ2014年06月【第44号】