本格懐石を気軽に愉しむ
昭和10年創業、3代目・野永喜三夫さんが腕をふるう「日本橋ゆかり」。京都の名店「露庵 菊乃井」で修業を積み、実家である同店に戻ってきた野永さん。彼が手掛ける本格懐石は、東京の日本料理に新たな息吹を吹き込んでいる。
日々、食通が集う「日本橋ゆかり」だが、もっと多くの人に同店の味を愉しんで欲しいと考案したのが昼のお弁当「ゆかり御膳」だ。「お弁当仕立てですが、お通しからはじまり、前菜、刺身、揚げ物、煮物、など日本料理の基本コースを召し上がっていただけるように作っています」。

また季節感を演出するのが日本料理、こだわりの旬食材を取り入れるのはもちろん、昔ながらの行事や暦にこだわったあしらいも忘れない。「11月はお酉さまを意識してミニ熊手を、12月なら椿の葉などを添えるんですよ」
「ゆかり御膳」は、前日までの予約が必要。「ひとつひとつ、すべて手作りなので、当日のご対応が難しくて」と野永さん。手間暇かけて丁寧に作られるお弁当、予約を入れた日からひとつ愉しみが増えることは間違いないはず。
ギャラリー



店舗情報
店名 | 日本橋ゆかり |
住所 | 東京都中央区日本橋3-2-14 |
TEL | 03-3271-3436 |
Webサイト | http://www.nihonbashi-yukari.com/ |
※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。
日本橋ごよみ2010年12月【第2号】