江戸前風の味を屋台で
江戸前寿司の老舗と聞くと、敷居が高いイメージがありますが、そんな先入観を取り払ってくれるのが、「吉野鮨 本店」。1879年(明治12年)に鮨屋台として創業して以来、130年の歴史を持つ老舗です。 「江戸前の鮨は、屋台から流行したんです。鮨屋のカウンター席は、その名残なんですよ」と教えてくれたのは、五代目の正敏さん。「好きなものを、好きなように、好きな順番で食べていいんです」と話してくれました。
ひとつひとつに丁寧な作られたネタの数々に、砂糖やみりんを一切使わず、塩と酢のみで仕上げたシャリ、仕上げに自家製の煮切醤油を塗って出すこのスタイルは、創業当時のまま。江戸っこたちに愛されてきた伝統の味が、今も変わらずに守られています。

《江戸前風の味を屋台で》
正敏さんが参加している「日本橋六之部連合青年部」、通称「日八会」が、10月30日に行われる「日本橋・京橋まつり」で屋台を出します。蕎麦など江戸前風の食べ物を販売するほか、若き尺八奏者・き乃はち氏によるライブも開催されます。(場所…日本橋プラザビル1階南側広場/11:00~16:00)。
ギャラリー



店舗情報
店名 | 吉野鮨本店 |
住所 | 東京都中央区日本橋3-8-11 |
TEL | 03-3724-3001 |
Webサイト | https://yoshinozushi.net/ |
※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。
日本橋ごよみ2010年11月号【創刊号】