日本橋のたもとで味わう特別なひととき 榮太樓總本鋪喫茶室 雪月花

2018年05月【第91号】
  • 野菜の天ぷら、季節の煮物、卵焼き、鶏団子にお吸い物が付いた『赤飯弁当』(税込1,188円)。赤飯はお好みでごま塩を振っていただく。

  • 「赤飯弁当はオープン当初から不動の人気があり、予約ですぐに売り切れてしまう日もあるんですよ」と藤川さんに話す店員の益子さん。

  • 入ってすぐ、左側の壁に飾られている絵は、明治18年(1885年)にロンドンで開催された「万国発明品博覧会」に向け、菓子の製造工程を説明するために工場(現在の本店)の様子を描いたもの。

  • 広々と落ち着いた雰囲気の店内でゆったりくつろげる。上生菓子や金鍔など店頭商品はどれでも店内飲食可能。

  • 入口は、紺藍染めの日よけのれんが目印。

 文政元年(1818年)に江戸で創業し、今年で創業200年を迎えた和菓子店 榮太樓總本鋪。店舗に併設された喫茶室 雪月花は、古くから日本橋散策の休憩処として人々に愛されてきた。
「日本橋の長い歴史が感じられる空間で食事をいただけるのは、本当に特別な体験ですよね」。そう語るのは、日本橋の5つ星ホテルで広報として働く藤川三智子さん。ランチタイムで訪れたとき、江戸時代から残る店内の石畳や装飾に感動したという。この日は1日15食限定の『赤飯弁当』を注文。

「国産のささげ(大角豆)を丁寧に炊いてつくる赤飯は、しっかりと塩味が付いているので、優しい味で調理された煮物や鶏団子、野菜の天ぷらなどのおかずと合うんです」(店員 益子祐治さん)。甘味も、季節の和菓子、あんみつやかき氷などが充実しており、ほっとひと息入れたいときにおすすめ。

DATA
店舗情報 ※2020年8月に「Nihonbashi E-Chaya」としてリニューアルされました。
詳細は公式サイトをご覧ください(www.eitaro.com

※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。