豚肉の美味しさが存分に味わえる店 ラ ブーシュリー グートン

2016年05月【第67号】
  • 『LYB豚ロース』(2,300円)。富士宮の「ゆのさや農園」でつくられた野菜とともにいただく。メインの肉料理は焼き上がりに1時間かかるので、先にオーダーするのがベター。

  • 『LYB豚の田舎風パテ』(850円)はシンプルな味わいの中に豚の旨みとシェフの腕が冴えるメニュー。ワインはフランス産のみ常時100種類を揃えている。右は可愛い豚のイラストが飾られた入口。

  • 下町生まれの郷卓也オーナーシェフは豚肉への愛情たっぷりに料理に腕を振るう。店内の一角では生ハムも仕込み中。

  • カウンター5席、テーブル20席からなる店内は、白地に赤いストライプのテーブルセンターがウッディなインテリアに華やかさを加えている。

 東日本橋駅から徒歩5分ほどの場所にあるラ ブーシュリー グートン。豚肉を得意とする恵比寿のビストロで働いていたオーナーシェフの郷卓也さんとマネージャーの藤田一さんが2015年5月にオープンした店だ。富士宮市の養豚家から仕入れたブランド豚「LYB豚(ルイビ豚)」を丸ごと一頭使い、さまざまな料理を提供している。「昔、日本で主流だった古代種のヨークシャー種とバークシャー種に、ランドレース種を掛け合わせた豚でとても味わい深いんです」(郷さん)。

 通常の豚よりも生育に時間をかけており、赤身部分の旨みが濃く、繊維が細かくて肉質が柔らかい。店では炭火で調理し、旨みを逃さないようにしている。「口に入れた時に脂がすっと溶けるのが特徴です」。

 ぜひともいただきたいのが『LYB豚ロース』。ロース部分とあばらの部分をじっくりと焼き上げた逸品だ。白ワインに合わせるならレモンをかけて、赤ワインにはタップナード(アンチョビ、オリーブ、ケッパーを使った南仏のペースト)を添えるとよい。

 アラカルトでシェアするもよし、メニュー選びに困ったならコースという選択肢もある。「もっと多くの方に豚肉を楽しんでいただきたい。大人の社交場としてお客さまとともに成長していければと思っています」(藤田さん)。

DATA
店名 ラ ブーシュリー グートン
住所 東京都中央区日本橋富沢町10-15 勢州屋本店ビル1階
03-6661- 1156
営業時間 11:30~14:30 (L.O.13:30)、18:00~23: 00(L.O.21:30)/日曜・祝日休
URL http://goutons.com/

※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。