大正12年(1923年)に創業し、平成14年(2002年)に銀座から日本橋の地に移転してきた日本橋 お多幸本店。豆腐やはんぺん、さつまあげなど、老舗の具材に関東らしい甘辛の出汁がしみこんだおでんをご紹介。
東京駅八重洲口からも東京メトロ日本橋駅からも近い日本橋 お多幸本店。ふらりと気軽に入れる雰囲気のため、昼も夜も近隣のオフィスワーカーで賑わっている。
この店のおでんの特徴は、なんといっても甘辛くて濃い関東風のおでん出汁だ。かつおと昆布、砂糖、醤油で仕上げた後、鍋に残った出汁を長年、つぎ足しながら味を守り続けている。
カウンター越しの四角い鍋にはさまざまなおでん種が並び、見ているだけで楽しい。せっかくならば、日本橋らしい具材をいただいてみたいもの。はんぺんやさつまあげ、魚すじなどは、320年あまりの歴史をもつ老舗 神茂の品。とりわけはんぺんは鮫肉を用い、江戸時代から受け継がれた製法でつくられた深い味わいの逸品だ。ふんわりとした食感に出汁がほどよく沁み、口いっぱいに旨みが広がる。食べ終えてしまうのが惜しいほど。
さらに、いちばん人気の『とうめし』も忘れてはいけない。醤油で味つけした茶めしの上に、柔らかな木綿豆腐を一丁乗せて提供される。豆腐は、明治40年(1907年)創業の人形町 双葉のもの。滋味にあふれ、なんとも心が和む。ランチと夜で、一日300食の注文があるというのも頷ける美味しさだ。
「ちくわぶやしのだまきなど、関東にしかないおでん種をぜひとも召し上がっていただきたい」と店長の坂野善弘さん。おでん以外の料理も豊富。これからの季節は爽やかな『冷製おでんトマト』(夏季限定)を前菜に、地酒を楽しむのもいいだろう。
店名 | 日本橋 お多幸本店 |
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住所 | 東京都中央区日本橋2-2-3 お多幸ビル |
☎ | 03-3243-8282 |
営業時間 | 平日11:30~14:00(L.O. 13:30)、17:00~23:00(L.O. 22:15) 土曜・祝日16:00~22:30(L.O.21:45) 日曜休 |
URL | https://a439400.gorp.jp/ |