どこか懐かしい手づくり弁当 松浪

2012年11月【第25号】
  • ランチは『松浪弁当』(1,000円)の1種類。この日のメニューは鮭の照り焼き、鶏挽肉のハンバーグ、筑前煮、卵焼き、かぶの煮物、茹でインゲンのゴマダレ添え、グレープフルーツ。

  • 上/座敷の奥には小さな庭も。約20席の座席は、11時半の開店とともに、すぐに埋まってしまう。メンチカツが登場する確率が高い金曜日は、特に混み合うとか。
    下/夜の人気メニューは、あさりとねぎの『松浪やき』(900円)、牛そぼろとキャベツの『芳町やき』(850円)、かまぼこと三つ葉、貝の小柱が入った『浪花やき』(900円)など。

  • 大通りの一本裏にある店舗。初代の頃は、住居も兼ねていたとか。白い看板が目印。

昭和26年(1951年)創業、鉄板焼きとお好み焼きの名店「松浪」。お昼には近隣のオフィスワーカーやお稽古帰りの人々、水天宮の参拝客などで賑わう。リピーターも多いという、ランチ限定1日30食のお弁当をご紹介。

人形町の細い路地にたたずむ「松浪」。戦後すぐに建てられた日本家屋は趣きがあり、隠れ家のような店構えだ。食事は靴を脱いで座敷に上がり、鉄板のはめ込まれたテーブルでいただく。

 創業当時は夜と同じメニューだったというランチだが、長い年月のうちに試行錯誤を繰り返し、いまのスタイルに落ち着いた。「オムライスや焼きそばをお出ししていたこともあるんです。お客さまに何が喜ばれるだろうと考えた末、二十数年前からいまの形になりました」と話すのは、三代目の木村玉枝さん。店は二代目となるご両親、玉枝さんと妹さん、スタッフ数名で切り盛りしている。ランチでは、母の功子さんが焼き物を、玉枝さんが煮物を担当しているという。

 おかずは日替わりで5種類ほど。焼き魚のほか、煮物や揚げ物、蒸し物、野菜など季節の食材を使った品々だ。彩りも味のバリエーションも豊か。素材の旨みを活かした丁寧な味つけは、“おふくろの味”と呼びたくなるようなあたたかさに満ちている。しめじをたっぷり使った定番のきのこご飯には、三つ葉と柚子、胡麻が添えられ、香りもいい。お好みで白いご飯への変更や、大盛り(100円増)のオーダーも可能だ。

 出前にも力を入れていて、日本橋界隈はもちろんのこと、遠くは大手町や築地方面まで車で配達している。まとまった注文にも対応しているので、ランチ会議にもおすすめ。忙しい日々、ぬくもりを感じさせるお弁当で、お腹も心も満たしたい。

※出前は前日までにご予約を。お店で確実にいただきたい場合は、電話で取り置きをお願いするのがベスト。1人前からでも受け付けてくれる。

DATA
店名 松浪(まつなみ)
住所 東京都中央区日本橋人形町2-25-6
03-3666-7773
営業時間 月・火・木・金曜 11:30~ 売切れ次第終了、月~土 17:00~22:00(L.O.21:30)
日曜・祝日休
URL http://www.ningyocho-matsunami.jp

※上記は取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。