ラストエンペラーの弟・溥傑(ふけつ)も愛した伝統の味
高嶋家(たかしまや)
明治8年(1875年)創業の高嶋家。130年もの間、代々受け継いできたタレはすっきりと辛口で、備長炭で焼いた鰻の味を引き立てる。蒲焼きに合うよう、ご飯はお米マイスターが選んだ栃木産“夢ごこち”を使用。冷めてもふっくらと柔らかく、お土産にしても美味しい。きゅっと漬かったお新香も蒲焼きに合い美味。通常より長い時間をかけて育てた“共水うなぎ”を用いた『鰻重箱(菊)』(4,300円)は、通ごのみの味だ。
出来たて熱々の美味しさを大切に 美國屋(みくにや)
明治中期、初代が美國屋の前身となる料理屋・鳥藤を墨田区本所で創業。昭和21年(1946年)、二代目が現在の地に店を移転し、鰻専門店の美國屋が誕生した。毎朝、厳選した国産最高級鰻を仕入れ、一子相伝で受け継いできたさっぱりとしたタレで仕上げている。お米は宮城産“ササニシキ”と栃木産“コシヒカリ”を独自にブレンドし、毎日、自家精米を行う。料理の温度に気を配り、吸物や鰻はもちろんのこと、ご飯まで熱々なのが嬉しい。
昼も夜も訪れたい風情のある店 亀とみ(かめとみ)
アットホームな佇まいの亀とみは、明治17年(1884年)創業。守り抜いてきたタレは甘味が控えめでコク豊か。鰻は鹿児島産をメインに良質な国産鰻を使用している。すっぽん料理も提供しており、肝吸いや赤だしにすっぽんエキスを加えることもできる。香りの よい山椒は、京都の七味家本舗から取り寄せたもの。おつまみも充実しているので、夜は人気メニューの焼き鳥でお酒をいただき、江戸前の鰻重で締める、なんていうのもいい。
だし醤油で焼き上げた名物・しら焼き丼 人形町 梅田(にんぎょうちょう うめだ)
人形町 梅田は『しら焼き丼』が評判の店。20年ほど前、常連客に「うな重以外に何かできない?」といわれ編み出したのだとか。藻塩を加えた酒に蒸した鰻を浸し、だし醤油で焼いていく。昆布とかつおのうま味が効いた鰻を、海苔とあさつきをあしらったご飯にのせ、わさびを添えていただく。いくら(400円)や梅まぶし(200円)といったトッピングも可能だ。夏の疲れた胃にも、するすると収まる優しい味わい。
店舗情報 | 高嶋家(たかしまや) 東京都中央区日本橋小舟町11-5 ☎ 03-3661-4709 営業時間…11:30~14:00、17:00~22:00(L.O.21:30)※土曜は昼のみ 日曜・祝日休 www.takashimaya.info
人形町 梅田(にんぎょうちょう うめだ) 東京都中央区日本橋人形町3-4-2 ☎ 03-3661-0160 営業時間…11:00~14:00、17:30~20:30(土曜は昼のみ) ※鰻不足のため要予約 日曜・祝日休 |
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