元禄2年創業の漆器専門店
漆器のことを英語でjapanと言うのはご存じだろうか? 明治初頭、欧米に多くの伝統工芸品が輸出されるようになった。艶やかで雅な輝きをはなつ漆器は、日本美の象徴として、欧米人の眼に映ったのであろう。
元禄2年(1689年)創業の「黒江屋」は、漆器の名産地である紀伊国名草郡黒江村から江戸に出てきた人物が、日本橋に興した漆器専門店だ。かつては諸大名の御用達店であった黒江屋には、今も伝統工芸の技が凝らされた器や塗り盆、茶道具などの逸品が並ぶ。さらにコーヒーカップやワイングラスなど、時代にあわせた商品も取り揃えている。

本塗りの漆器は、保温効果が高く熱が伝わりにくいから汁椀としても、また抗菌効果が高いためにお正月やお花見の料理を詰める重箱としても、昔から重宝されてきた。
使うほどに艶や味わいが出る漆器は、壊れにくく日常使いにも適しているとか。暮らしを豊かにする器、おひとついかが?
ギャラリー


店舗情報
店名 | 黒江屋 |
住所 | 東京都中央区日本橋1-2-6 黒江屋国分ビル2階 |
TEL | 03-3272-0948 |
Webサイト | https://www.kuroeya.com/ |
※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。
日本橋ごよみ2011年02月【第4号】