ほっこり笑顔になれる持ち帰りおでん 美奈福

2019年01月【第99号】
  • 卵などが7種入った『どんぶりセット』に『大根』をプラス(税込680円)。家に帰って小鍋に移せばいちだんと美味しそう。

  • タネは『さつま揚げ』(税込60円)、『ごぼう巻き』(税込90円)など21種類。『たこ足』(税込350円)『ホタテ』(税込300円)などの海鮮も人気。

  • テイクアウトは重ねたビニール袋で。熱々のだしを入れるのでしばらく温かさは続く。「冷めたら電子レンジ加熱でどうぞ」。

  • 加藤惠子さん(右)と八木雅子さん(左)。真っ白なエプロンでお客様をお出迎え。

  • 大きな赤い提灯が目印。暖簾ではなく提灯の右側の窓口で注文を。

 日本橋人形町の美奈福は、今年で創業66年目となるテイクアウト専門のおでん屋で、加藤惠子さん、八木雅子さんの姉妹が切り盛りしている。だしは開店当時から特選の本枯鰹節と煮干しで取り、「毎日おだしとタネを分けて、おだしは三重のザルで濾したあと、沸騰させてからしまうのよ」と惠子さん。次の朝、再び沸騰させ、新たに取っただしを加えてタネを入れる。「だからこのだしは66年ものなんです」と雅子さんが笑う。
 おでんに欠かせない大根は、春先は北海道産のものを使い、冬には三浦産のものを使い、しっかり芯まで味を染み込ませてからおでん鍋に加えるという。『さつま揚げ』や『ボール』などのタネは複数の店から仕入れているので、一つひとつ食感や風味が異なる。「それが食べ飽きない理由じゃないかしら」と、今度は惠子さんが合いの手を入れてくれた。

 なんとも温かい味わいのおでんは、だしごとビニール袋に入れ、経木にはさんだからしを別添えしてくれる。持ち帰ればすぐに食べられ、ほっこり笑顔になれる。

DATA
店名 美奈福
住所 東京都中央区日本橋人形町2-11-12
03-3666-3729
営業時間 12:30~18:00
日曜・祝日休

※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。