本格的な中国茶を手軽に自宅やオフィスで 小梅茶荘

2015年10月【第60号】
  • 美味しく淹れるコツは「高温のお湯で短い時間、たっぷりの茶葉で」。茶葉5gで約1Lのお茶が抽出できる。急須で淹れる場合は7~8煎楽しめる。

  • 開店当初からの人気商品『小梅』は、岩茶をブレンドしたお茶。はちみつのような甘さと桃のような香りで初心者でも飲みやすい。(25g 1,000円、50g 2,000円)

  • 左/ほのかな甘みと柔らかな渋みが特徴のプーアール茶『雲南熟茶王』。プーアール茶はお腹を温める作用があるといわれ、女性におすすすめ。脂を分解する効果も期待されるので、食欲の秋にぴったりだ。右/『台湾茶お試しセット』(6g 4包 1,000円)は、いろいろな味が楽しめる嬉しいセット。ちょっとした手みやげに。

  • 事務所だった空間に手を加えて仕上げたという店舗。飾り棚も店の雰囲気に合わせて独自に製作したそう。

日常のおやつから特別な日の贈り物まで、ぜひ手にしてほしい、味わってほしい手みやげをご紹介する「日本橋 手みやげ」。今月は、中国と台湾のお茶を扱う小梅茶荘の人気商品をご紹介。
 日本橋人形町の甘酒横丁近くにある小梅茶荘は2009年3月にオープンした中国茶専門店。店主の石井小梅さんは中国黒竜江省ハルピンの出身で、お茶のソムリエにあたる国家資格の評茶員と、お茶を淹れる資格の茶芸師を取得しているエキスパートだ。人形町の風情が気に入り、この街に店を構えたという。

 取り扱うお茶は、中国のものが8割、台湾のものが2割。柱となっているお茶は3種類で、一つめは世界遺産に登録されている武夷山(ぶいさん)の岩茶(がんちゃ)。岩山の中にある砂岩質の土地で栽培されているという。二つめは、中国雲南省のプーアール茶。通常は400gの茶葉を円盤状に固めたものが主流だが、いろいろな味を手軽に試してもらえるよう、店では小分けにして販売している。三つめは、台湾の凍頂烏龍茶。いずれも茶農家から直接仕入れており、石井さんは現地に出向いて焙煎まで関わっている。

 オフィスでも手軽にいただけるティーバッグや、カフェインやタンニンが抽出されない水出し茶などもあり、地元の家族連れや近隣に勤める女性にファンが多い。最近では遠方から買い求めにくるお客さまも増えているそう。お気に入りのお茶を淹れる時間は、心を豊かにしてくれる。秋のひととき、ゆったりとした気分で美味しいお茶を楽しみたい。

DATA
店名 小梅茶荘
住所 東京都中央区日本橋人形町2-32-13
03-6206-2217
営業時間 10:00~19:00 日曜休(不定休)

※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。