昭和の香り漂う店で、心が和む洋食を レストラン桂(かつら)

2015年03月【第53号】
  • 『C料理 有頭大海老フライ&ビーフシチュー』(1,500円)。月、水、金曜日に海老フライと組み合わせの料理が替わる。ビーフシチューのほか、豚の生姜焼きやカキフライ、ポークカツ、タンシチューなど。

  • トマトケチャップのベースに、隠し味としてデミグラスソースを加えているという『スパゲティ イタリアン』(750円)。

  • ダークブラウンと白を基調にした落ち着いた雰囲気の店内は、全44席。一人でふらりと立ち寄り、ビールを飲みながら洋食を味わうお客さまもいるという。

  • 「東京オリンピックの年に創業したので、次の東京オリンピックまで厨房に立つのが目標」と語る手塚正昭さん。奥さまの清美さん、二代目の清照さんとともに。

 江戸桜通り沿いにあるレストラン桂は、どこか懐かしい雰囲気の空間で、正統派の洋食が気軽に楽しめる店。今回は、創業当時からの人気メニューと満足感たっぷりのセット料理をご紹介。

 1963年(昭和38年)創業のレストラン桂は、室町界隈の人々に愛され続けている洋食店だ。昼も夜も、近隣で働くオフィスワーカーや買い物客などで賑わう。この道60年あまり、現在83歳になるオーナーシェフの手塚正昭さんが、ご家族やスタッフとともに店を切り盛りしている。

 豊富な単品メニューは、昭和の頃からほとんど変わらない。ボリューム満点で人気の高いセット料理は、一日おきに料理が入れ替わるという。例えば『C料理』は、有頭大海老のフライにもう一品という盛り合わせ。この日はビーフシチューで、つけ合わせはにんじんのグラッセといんげんのソテー、きめ細かな千切りキャベツ。「うちの海老は大きいでしょう。東京一、大きいと言ってくださるお客さまもいらっしゃるんですよ」と正昭さん。シチューに使われているデミグラスソースも店の自慢の一つ。野菜や肉をじっくり煮込み、継ぎ足しながら味を守っているという。華やかで、お腹も心も満たされる一皿だ。

 もう一つのおすすめは『スパゲティ イタリアン』。「ほかの店ではナポリタンと呼んでいるようですが、うちではイタリアン。創業当時から、ずっとこう呼んでいるんです」と奥さまの清美さんは笑う。細長く切ったハムや玉ねぎがトマト味のスパゲティによく絡み、グリンピースのアクセントが効いている。なんとも優しい味わいだ。

 そのほか、メンチカツやポークカツレツ、チキンレバーライスもおすすめ。どの料理も丁寧な仕事ぶりが光り、飽きのこない美味しさ。度々訪れて、いろいろな料理を試してみたくなる。

DATA
店名 レストラン桂
住所 東京都中央区日本橋室町1-13-7
03-3241-4922
営業時間 11:00~15:00(L.O. 14:30)、17:00~21:00(L.O. 20:30)※土曜ランチのみ
日曜・祝日休