一口では食べきれない特大カキフライ 三友

2013年10月【第36号】
  • 広島産の牡蠣をつかった『カキフライ定食』(2個980円、3個1,150円)。通常はキャベツ、ポテトサラダ、レモン、辛子、味噌汁(冬は豚汁)、ご飯、漬物がつく。釜で炊かれたご飯がふっくらと美味。

  • ぷりっぷりの牡蠣を、絶妙な力加減で団子状にまとめて揚げたカキフライ。濃厚な旨みが口いっぱいに広がる。キャベツは本来の甘みを引き出すため、刻んでから数時間水に浸している。

  • カウンターの奥は掘りごたつ式の小上がり。グループ利用も可能。秋冬のランチはこのほか『とんかつ定食』『上ロースカツ定食』『カツ丼』『日替わり揚げ物定食』。

昭和45年(1970年)の創業以来、地元に愛され続ける店・三友。どこかほっとするような温かい和食の数々がいただける。この店ならではのレシピでつくられる秋冬の人気メニュー『カキフライ定食』をご紹介。

 日本橋人形町の甘酒横丁交差点から少し入った路地に佇む三友は、揚げ物と魚料理が自慢の和食店。店主の伊藤利次さんは、この地で生まれ育ったという。「親の代までは仕出し屋に場所を貸していて、私もそこで5年ほど修行しました」。冠婚葬祭向けにさまざまな料理を提供していたとか。その店の親方のすすめで、26歳の時「和風とんかつ三友」を開店する。

 昼夜営業していたところ、夜に訪れるお客さまから「お酒のつまみに魚料理をつくってくれないか」との要望があり、いつしか刺身も出すように。「日本料理出身なので、もともと魚は得意なんです。いまも昔も旬のもの、活け締めの魚を吟味して使っています」。

 開店して5年経った頃、あるきっかけでカキフライがスタートした。広島の牡蠣養殖業の社長がたまたま食事に訪れ、うちの牡蠣を使ってくれないかと言ってきたのだ。「承諾すると、毎日5kgの牡蠣が送られてきましてね。最初は一つずつ揚げていたんだけれど、量が多くてさばききれなくて」。そこで“複数個をまとめて揚げる”という現在のレシピが誕生した。

 牡蠣のシーズンは10月から春先まで。出始めは小さいので、一つ揚げるのに14~15個使うという贅沢さだ。「原価も高いので、年内は赤字覚悟でやっているんですよ」と伊藤さんは笑う。10月1日が築地の牡蠣解禁日だが、今年は特別な計らいで9月30日からメニューに並ぶ予定。なんともクリーミーな特大カキフライ。牡蠣好きなら食べずにいられない。

DATA
店名 三友
住所 東京都中央区日本橋人形町1-10-8
03-3666-1684
営業時間 11:00~13:30、17:00~20:00 土・日曜・祝日休

※上記は取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。