本格懐石を気軽に愉しむ 日本橋ゆかり

2010年12月【第2号】
  • お通しから水物(デザート)まで愉しめるお昼限定の「ゆかり御膳」3,675円。お弁当の華やかさに「キレイ」と声をあげるお客様は多い。前日までの電話予約が必要

  • モダンかつ上品で柔らかなたたずまいの店内は、野永さん自らがデザイン。広々と美しいカウンター、落ち着いて愉しめるテーブル席、地下フロアには接待利用も多いので個室はもちろん、冠婚葬祭も可能な広間もある

 昭和10年創業、3代目・野永喜三夫さんが腕をふるう「日本橋ゆかり」。京都の名店「露庵 菊乃井」で修業を積み、実家である同店に戻ってきた野永さん。彼が手掛ける本格懐石は、東京の日本料理に新たな息吹を吹き込んでいる。

 日々、食通が集う「日本橋ゆかり」だが、もっと多くの人に同店の味を愉しんで欲しいと考案したのが昼のお弁当「ゆかり御膳」だ。「お弁当仕立てですが、お通しからはじまり、前菜、刺身、揚げ物、煮物、など日本料理の基本コースを召し上がっていただけるように作っています」。

 また季節感を演出するのが日本料理、こだわりの旬食材を取り入れるのはもちろん、昔ながらの行事や暦にこだわったあしらいも忘れない。「11月はお酉さまを意識してミニ熊手を、12月なら椿の葉などを添えるんですよ」

 「ゆかり御膳」は、前日までの予約が必要。「ひとつひとつ、すべて手作りなので、当日のご対応が難しくて」と野永さん。手間暇かけて丁寧に作られるお弁当、予約を入れた日からひとつ愉しみが増えることは間違いないはず。

DATA
店名 日本橋ゆかり
住所 東京都中央区日本橋3-2-14
03-3271-3436
営業時間 11:30~14:00(L.O.13:30)、17:00~22:00(L.O.21:30)  日曜・祝日休
URL http://www.nihonbashi-yukari.com/

※情報・価格等すべて取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。