使うのが嬉しい、美しき手仕事の雑貨たち Cohana

2018年12月【第98号】
  • 『関の豆ばさみ』(税込1,458円)。岐阜県関市の極小のはさみ。持ち手の小さな絹糸のタッセルは通常の5色のほか、金糸&銀糸タイプを冬季限定で販売中。

  • 『南部鉄器の文ちん』(税込2,484円)。鋳い肌はだの風合いを活かした塗装が美しい。通常の5色のほか、粉雪のような白も冬季限定販売中。越前和紙を使った『浮き紙の水平開き手帖2.5mm方眼』(税込1,728円)は刺繍のデザイン用のノートだが、書きやすさから男性にも人気。

  • 日本の伝統的な染色である友禅染を革に施したカバー付きの『革友禅の巻尺』(税込4,320円)。小花のモチーフがかわいらしく、手にもよくなじむ。

  • スタッフの永井愛美さん。「大切な人へのギフトや、自分へのささやかなご褒美にお使いください」。

  • 店内には小さくて使い勝手のよい道具がずらりと並ぶ。

  • 大きな窓と「Cohana」と染め抜いた大きな暖簾が目印。

 日本橋室町に本社を置く創業60余年の手芸道具メーカーKAWAGUCHI。そのオリジナルブランド“Cohana”では、日本の職人技を活かしながら、持っているのが楽しくなる、使うたびに嬉しくなる手芸道具を製作、販売している。
 どの製品も黄水仙(きすいせん)、薔薇色(ばらいろ)、水浅葱(みずあさぎ)、露草色(つゆくさいろ)、深川鼠(ふかがわねず)という日本の伝統色5色で展開しており、岩手の南部鉄器や岐阜県関の刃物などが、かわいらしい印象を伴って並んでいるのは壮観だ。

手芸をする人の使い勝手に寄り添うだけでなく、手芸をしない人にも気軽に使ってほしいという想いから、さまざまなアイデアを盛り込んでいるのも特徴。たとえばボタンを形どった『南部鉄器の文ちん』は、洋裁のときに型紙を押さえつつ、チャコペンシルを穴に挿しておくことができ、しかもスタッキングできるという優れものだ。そしてデスク上ではペーパーウエイトやペン立てとして、さりげなくおしゃれな印象に。
 どの製品にも産地や製法、使い勝手などの“物語”があり、とっておきの贈り物になるだろう。

DATA
店名 Cohana
住所 東京都中央区日本橋室町4-3-7
03-6910-3255
営業時間 10:00~17:00
土・日曜・祝日休
URL https://cohana.style/

※上記は取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。