老舗の確かな技術が息づくウォレット ウォレテリア山藤

2017年02月【第76号】
  • (手前から)BUFFINGシリーズの『L字ファスナー長財布』(19,000円)、『折込コインケース』(5,000円)、右上は展示品で部分的に磨きを入れた例。一つひとつ色や表情が異なるので、ぜひ手に取って選びたい。

  • 直営店限定の『AQUAステファニア がま口~ピッコロ~』(全4色 各3,200円)。贅沢にも表に金箔をのせたゴート革を、内側にラム革を使用。日本橋散歩のお土産にも最適だ。

  • 美しい木肌模様の凹凸が手に馴染む『カモフラージュ・ツリー』。カラーリングも樹木を連想させるシックなトーンが揃う。写真は『差し込み長財布』(14,000円)。

  • 店長犬のマカと山本社長(右)、店舗スタッフの皆さん。「いろんな方が気楽に立ち寄れる場所にしたい」と想いを語る。

  • 店内には常時100種類以上のアイテムが並ぶ。財布のほか、キーケースやカードケースなども。

  • 紺色の壁と木製の扉が目印の店頭。

 昨年11月、甘酒横丁の一角に誕生したウォレテリア山藤は、1899年(明治32年)創業の革小物メーカーが手がける財布専門店。入口では、愛らしい看板犬がお客さまを出迎える。「ウォレテリアの名前はイタリアで専門店を意味する“~リア”からヒントを得てつくった造語です」と五代目の山本浩司さんは話す。

 店内で取り扱うアイテムには、男女関係なく使用できる商品が多い。「最近は男性用、女性用だけでなく、ライフスタイルの好みに合わせてお財布を選ぶ方が増えています」。どの製品も歴史ある革小物メーカーならではの技術力とデザイン性の高さが魅力だ。

 おすすめは木をモチーフにした『カモフラージュ・ツリー』。プラタナスの樹皮を革にプレスしたシリーズで、カジュアルからビジネスシーンまで幅広く対応するアイテムだ。使うほどに革が馴染み、経年変化とともに深みが増す逸品。
 ニュアンスのある色味の『BUFFING』シリーズは、和装にも合いそう。革に4層の顔料を塗り重ね、専用の研磨剤で磨くことで、下に敷かれた色を研ぎ出している。
 そのほか、爽やかな色が楽しめる『AQUA』や、つげ櫛を使う『櫛マチ』の技法でつくられた小銭入れなどもある。豊富な品揃えの中から、お気に入りの一品を見つけたい。

DATA
店名 ウォレテリア山藤
住所 東京都中央区日本橋人形町2-11-6
03-6661-1481
営業時間 11:30~19:30(水曜~22:00)、土・日曜・祝日11:00~18:00 火曜休

※上記は取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。