日本で唯一の楊枝専門店 日本橋さるや

2011年01月【第3号】
  • 屋号でもある猿を描いた「三番叟(さんばそう)」、2011年の干支であるうさぎを描いた「干支」シリーズ。楊枝20本入りで997円

  • 粋な和柄の可愛い楊枝入れ。華やかで可愛い女性用、粋な男性用と全18種類。各630円

  • 上/歌舞伎の「隈取」や「助六」なども人気が高い。また桐箱「金千両」の文字は、先代社長がひとつひとつ手書きしているそう。
    下/店内には、楊枝の歴史やさるやの資料をまとめたコーナーも設置。

奈良時代、仏教とともに仏具のひとつとして伝わったとされる楊枝。当初、僧侶や公家だけに使われていた楊枝だが、江戸時代には庶民にも身近な生活用品になっていた。そのため江戸市中には、楊枝屋も多く、また屋号も「さるや」が決まりのようになっていたとか。

 さて300余年の伝統をつむぐ、さるやの楊枝は、昔と変わることなくひとつひとつがすべて職人の手作りだ。芳しい香りをはなち、しなやかな弾力性に富むクロモジを材とするため歯あたりもよく多くの人に愛され続けている。

 「金千両」や「大入」などの縁起のいい言葉が描かれた楊枝入り桐箱セットは、お年賀としても大人気だ。干支を桐箱に描いた「干支」シリーズもコレクター心をそそる商品として、売り出しの時期を待ちわびている人も多い。

 今年のお年賀は、江戸の粋が薫る、こだわり「楊枝」はいかが?

DATA
店名 日本橋さるや
住所 東京都中央区日本橋室町1-12-5
03-5542-1905
営業時間 10:00~18:00  日曜・祝日休
※2014年、上記に移転
URL http://www.nihonbashi-saruya.co.jp/

※上記は取材時の情報です。現在は異なっている場合がございます。予めご了承ください。