BARでちょっとオトナ時間

なにかとお酒の席が多い年末年始。みんなとワイワイ飲んだあとは、ゆっくりとBARで過ごしませんか。今号ではBARの多い人形町をはじめ、日本橋界隈のオーセンティックなお店からカジュアルなお店までご紹介します。初めてでも、マスターたちが好みのカクテルやウイスキーを導いてくれるので、お酒の美味しさや奥深さが再発見できるはず。

2017年01月 【第75号】

時間を忘れ、寛ぎと癒しの一杯を

モンクール

ドラマのロケ地に使われ、29枚の板で月の満ち欠けを表現した遊び心のある装飾(奥)が印象的な内観。カウンターは7席、ソファは4人掛けが2つあり、ゆったりとした空間。貸切可。

モンクール

(左から)キレのある味わいと丸みを追求した一杯『モンクールマティーニ』(1,400円)と、ブレンダーで苺とビーチリキュール、オレンジジュースをミックスし、スパークリングワインを加えた『フェアリー』(1,800円)。 ※税、サ、チャージ別

モンクール

心を込めてつくり注ぐことで、さらに美味しい一杯を提供したいと話す山嵜さん。グラスはネームバリューより持ったときや飲んだときの心地のよさを重視する。

金谷ホテルが経営するサロンをはじめ、バーテンダーとして25年の経歴をもつ山やま嵜ざき仁さんが開いた月のうたた寝どころ・・・モンクール。ソムリエの資格を持ち、香りや味わいの強弱のバランスを重視して厳選されたウイスキーは、世界でも希少なものばかり。長年の経験から紡ぎ出された軽く柔らかく、色彩豊かなカクテルも魅力の一つ。時間を忘れるような空間で、ぜひ寛ぎと癒しの一杯を。

月のうたた寝どころ・・・モンクール 日本橋堀留町1-2-9 DIGDUGビル2階
☎ 03-3668-8358
18:00~24:00(土曜~23:00)
日曜・祝日休
www.tsukinoutatane-moncoeur.com

本場のミクソロジーカクテルを気軽に

BAR暖炉

ハイランドモルトやアイラモルトなどのスコッチをはじめ、レンガを用いた棚にずらりと並ぶ。シガーを終日楽しめるカウンターは7席、テーブルは10席。

BAR暖炉

(左から)チョコミントを連想させる『グラスホッパー』(1,000円)はグリーンミントとカカオホワイトのリキュールに生クリームをシェイク。『ベリーカイピリーニャ』(1,200円)はサトウキビとミックスベリーのリキュールにブルーベリーやライムを加えた甘酸っぱいカクテル。 ※税、サービス料別

BAR暖炉

マスターの髙島さんはウイスキーやシガーの知見が広く、気さくに話してくれるので、初めてでもぜひ相談してみて。そのほか女性バーテンダーも応対する。

24年のバーテンダー歴をもち、スコットランドやロンドンで約2年間に渡り本場のウイスキーやカクテルなどを学んできた髙島勇治さん。歴史があり、下町風情あふれる人形町であたたかみのあるお店にしたいと、BAR暖炉をオープン。軽く一杯から肩肘張らずにいただける。100種ほどのメニューのなかでも、果実の風味を存分に生かしたロンドン発の「ミクソロジーカクテル」を、ぜひとも試してみて。

BAR暖炉 日本橋人形町2-11-4 三ツ矢ビル1階
☎ 03-5847-8588
18:00~3:00
日曜休

アンティーク家具が調和する古民家BAR

BAR PONTA

カウンターは9席、奥には2名、6名のテーブル席があり、北欧などから取り寄せたステンドガラスやアンティーク家具がそこかしこにある。天井は高くガラス張りで、屋上にはテラス席も。

BAR PONTA

フレッシュなイチゴを使ったシャンパンカクテル『ストロベリーロワイヤル』(1,600円)と人気のチョコレートリキュールを使った『ゴディバとイチゴのチョコレートカクテル』(1,260円) ※イメージ。税、サ、チャージ別

2008年にオープンしたBAR PONTA。昭和初期築のの建物をそのまま生かし、古い趣を残しながら居心地のいい空間をつくりあげる。マスターを務めるのはこの道10年の女性バーテンダー。新鮮な旬のフルーツを使ったこだわりのカクテルは、リキュールと調和した芳醇な味わいが広がる。数種類揃え、月替りで変更するので、飲み比べて新しい出会いをぜひ楽しんで。

BAR PONTA 日本橋蛎殻町2-2-4 3階
☎ 03-5643-0444
18:00~2:00
日曜休

ハワイをテーマにした多彩な料理とカクテル

No Reservations

ハワイの屋外で飲んでいるような雰囲気の空間。広々とした店内は、テーブル20席、カウンター12席、立食では50名ほど対応し、貸切も可。

No Reservations

左はジンとライムのスッキリ辛口な『ギムレット』(1,200円)。右の、タヒチ語で"最高"を意味する『マイタイ』(1,200円)は2種類のラム酒をベースに、オレンジジュースなどを加えたトロピカルなカクテル。 ※税、サ、チャージ別

No Reservations

明るく迎えてくれるスタッフのみなさん。名門ホテルでの経験もあるスタッフは機敏な所作が光る。パフォーマンス性のある「フレア」も見もの。

2015年11月にオープンしたハワイをコンセプトにする"BAR"は、同ビル1階の鉄板焼きで知られるNo Reservationsの平野英浩さんが手がけるお店。"BAR"オリジナルの多彩な料理やカクテルがいただけるのは、ハワイへ赴いて現地の味を常に学んでいるからこそ。店内の装飾やグラス、お酒なども現地から調達する。カジュアルな雰囲気で、1人でも、2人でも、大人数でもさまざまなシーンで活用できそう。

No Reservations & "BAR" 日本橋人形町1-5-12 地下1階
☎ 03-3249-5994
19:00~2:00
日曜休

街の人が集う憩いの隠れ家

Bar Nihonbashi sfIr(スフィール)

席ごとにムードが異なる店内。カウンター7席、テーブル14席、奥にはソファ18席があり半個室の部屋も。入口付近にはピアノがあり、土井口さんやお客さまが演奏することもあるとか。

Bar Nihonbashi sfIr(スフィール)

お店のいちばん人気であるホワイト・ラムをベースにした『モヒート』(1,300円)は、ミントがふんだんに入った清涼感あふれる一杯。『チャイナブルー』(1,000円)はライチの華やぐ香りと酸味あるグレープフルーツジュースの相性がいい。※税込、チャージ別

Bar Nihonbashi sfIr(スフィール)

街の人との繋がりが深いマスターの土井口さん。カウンター越しに屈託のない笑顔で迎えてくれる。そのほか、女性スタッフとともに2~3名で応対する。

Bar Nihonbashi sfIr(スフィール)は、街の人たちが大勢でも飲める隠れ家をつくりたいと、マスターの土井口洋さんが2002年にオープン。平均滞在時間が2時間程度と長めなのも、憩いの場として親しまれているから。バーボン、スコッチ、ジャパニーズをはじめとしたウイスキーにスタンダードなカクテルなどが揃う。自然なクリアサウンドを実現する音響設備もあるので、心地よく酔いながら音楽に耳を傾けてみて。

Bar Nihonbashi sfIr(スフィール) 日本橋室町1-11-2
☎ 03-3516-0606
19:00~3:00
日曜・祝日休

世界各地のウイスキーをめぐって

BAR HOSHINO

シンプルなカウンター(10席)には、星野さんがアレンジメントした花が飾られる。しっかりとした背もたれのある椅子でゆったりと寛いで。

BAR HOSHINO

(左から)ラムとブルーキュラソーをベースにした甘くほろ苦い『スカイダイビング』(900円)と、ジンとチェリーブランデーにソーダとフレッシュレモンでキリッとした『シンガポール・スリング』(1,000円)。 ※税込、チャージ別

BAR HOSHINO

カクテルのなかでは、オーソドックスなマティーニやギムレットを得意とする星野さん。落ち着いた空間でお酒を嗜んでいただきたいと語る。

グランパシフィックホテルをはじめ、23年のバーテンダー歴を誇るマスターの星野吉伸さんが5年前にオープンしたBAR HOSHINO。お客さまへしっかり目が行き届くようにと、シンプルにカウンターのみで接客する。スコットランドをはじめ、さまざまな生産地のウイスキーを150種類ほど揃えている。ウイスキーのストーリーを聞いたりしながら、より美味しくいただいてみては。

BAR HOSHINO 日本橋小舟町11-10
☎ 03-3663-5033
18:00~3:00(土曜~1:00)
日曜・祝日休